僕は、えびなに住む人達に育てられました。近所のおじさんに怒られ、近所のおばさんに褒められる。たくさんの経験と思い出があるこのまちが大好きです。人とのつながりで僕は育てられました。これからの子ども達にもえびなを好きになってもらいたい。その為には、子ども達が育つ環境、そして子ども達を育てる環境が整わないといけません。未就学児の支援施設の充実、学童保育、放課後デイの設置、学校に行き場のない子への行き場作りを始め、職業体験や農業体験といった、様々な体験を地域の人や行政の支援で行えるようにしていきます。
僕の周りにはレジェンドと呼びたくなるような、シニア世代の方々が沢山います。農業、英会話、ものづくり、伝統…。第一線で活躍してきた人たちの技術は、教科書には載っていない学びに溢れています。世代を超えたつながりからは、きっと新しい創造が生まれ、まちに活気を創ります。
3世代交流サロンの実施を始め、技術を教え学ぶ場作り、学習塾のように子どもが定期的に高齢者から学べる場を作っていきます。この「場」がシニア世代の生涯活躍いただける「場」となります。
えびなは鉄道3線が乗りいれている、交通至便なまちです。しかし、市内に目を向けると、運動公園へ行くには、車がないと不便であり、上今泉から駅に行くには、1時間に1,2本のバスしかなかったり…。
車を持っていることが前提の交通網となっています。今までのえびなは、確かに車があれば便利なまちでした。しかし、車がなくても移動しやすいまちが、全ての人に対して、住みやすいまちであります。全ての人が、じぶんの時間で、行きたいところに行ける様、新たな市内交通網の整備を行います。
僕は2011年に発生した東日本大震災の際、被災地に赴き、幾度となく炊き出しの支援など行いました。そこで見た辛い光景は、いまだ忘れらません。「えびなで同じようなことが起きたら何ができるか」と考えるきっかけになりました。えびなに住む人の命を守るために、市としてできることは何か。ライフラインの確保、支援時のサポート体制、また、市民の皆さんが自ら身を守る為の防災教育、子ども自身も自らの身を守る力の向上を目指します。また、防災を体験するイベントの開催や、災害対策支援ネットワークの構築をしていきます。
えびなに引っ越ししてきばかりの人に「えびなって歴史的魅力ないですよね」と言われた事があります。
とても残念な気持ちになりました。えびなは、2千年以上前から稲作で栄えたまちです。その1つが河原口坊中遺跡から出土された「杵と臼」です。他にも相模国分寺七重の塔跡、秋葉山古墳群、柏ケ谷長ヲサ遺跡等、様々な歴史がえびなにはあります。子どもや、大人にえびなの歴史を知る機会を増やし、栄えるべくして栄えたまち「えびな」であるという事を伝え、このまちに誇りを持てるまちづくりをしていきます。
えびなの歴史をみんなに伝える、キネウス彦くん
ボクは豊かな田園が拡がるえびなの風景が大好きです!
えびなは、2000年以上も前から稲作が盛んだったことが数年前に立証されたことを知っていましたか?
その証拠となったのが2006年より調査が始まった、河原口坊中遺跡から出土された「杵と臼」です。
この杵と臼がお米の脱穀に使われていたことから、弥生時代中期には既に、このまちで稲作が盛んだったことが判明しました。
また、この調査では、この地域に大規模集落があったこともわかりました。
田んぼは、お米を作るだけではなく、様々な生物の住みかであり、洪水を防ぐ役割や気温を下げる効果もあります。
そのような歴史を振り返ると、この豊かな農地があったからこそえびなは発展してきたことがわかります。
ボクはこれからも、自然と歴史の薫りが息づくえびなの魅力を、たくさんの方々と共有しながら未来につなげていきたいです。