平成25年12月11日【市民に対する健康づくりの啓発について】
平成25年12月11日(平成25年第4回定例会第3日)
【市民に対する健康づくりの啓発について】
◆(久保田英賢)3番目は、「市民に対する健康づくりの啓発」についてです。
誰もが健康で生涯現役で過ごせることを望んでいるわけであります。市内の年間死亡数を見ますと、平成20年に773人だったものが平成23年には848人と増加傾向にあります。市では、生活習慣病の予防を初め、健全な食生活や適度な運動、スポーツを通じての健康づくり、さらには適切な地域医療体制について、市民のニーズに応えながら相互に補う形で、海老名市スポーツ健康推進計画を策定されました。
ここでお伺いをいたします。市ではさまざまな事業をもって健康づくりに取り組まれていますが、市民の健康づくりについてどのように考えているかをお伺いいたします。
◎市長(内野優) 3番目の「市民に対する健康づくりの啓発」についてでございます。
昨日の久保田議員の会派の団長であります鈴木議員にもお答えしたとおり、今、健康を視点に置こうという形で、神奈川県も動いています。あるいは神奈川県が動いたとしても、神奈川県は900万人の人口で、政令指定都市がその3分の2を持っていますから、各市町村が健康に対しての取り組みをすることが必要でございます。そういった面では、私ども、ちょうど健康増進棟ができる関係で、昨年から海老名市スポーツ健康推進計画をつくりました。目標とか、いろいろ定めております。これを1つ1つ実現することによって、市民1人1人の皆さんの健康に対する認識が深まればと思っているところでございます。このような中、平成17年ごろだと思いますが、3年間、テーマを決めてやってまいりました。防災の年とか、子どもの年とか、いろいろやりましたけれども、今回はテーマを決めて、1つそこで全庁的に職員も認識を持っていただいてやっていこうという形で、平成26年度は、「めざせ健康 すくすく海老名~海老名の元気は あなたの元気から~」という合い言葉で、各種事業において市民の健康づくりのサポートができるような取り組み、仕組みを考えていきたいと思っているところでございます。
◆(久保田英賢) そして、最後でありますけれども、「市民に対する健康づくりの啓発」であります。市では、スポーツ計画を見ますと、いっぱいいろいろな事業をやられております。これだけ多くの事業をやって、健康づくりのきっかけを図ってもらっていると思います。また、がん検診を初め、多くの検診もいろいろ図っていただいて、検診も健康づくりの一環だと思うのですね。ここでちょっとお伺いしたいのですけれども、これらの健康づくりのきっかけになっている、例えば検診であるとか、もしくはスポーツ関連事業の参加の状況というのは今どうなっているか、お伺いしたいと思います。
◎市民協働部長(井上重男) スポーツ振興で現在取り組んでいる内容でございますけれども、先般策定いたしました海老名市スポーツ健康推進計画では、一市民一スポーツレクリエーションの実現とみんなで楽しく健康づくりを基本理念に掲げて取り組んでおります。この計画では、成人のスポーツ未実施率をゼロに近づけることを目標の1つに設定しております。その中で、健康づくりを目的として行っている事業につきましては、子どもから高齢者までの誰もが気軽に参加できるよう趣向を凝らして開催しているところでございます。主な事業といたしましては、毎年5月に開催しております市民ウォークがございます。このウォークでは、健脚コースやファミリーコース、史跡コースを設定しております。参加者からは、目的に合ったコースを選択し、参加できることから好評を得ており、ことしは1000名を超える参加者がございました。
次に、スポーツレクリエーションフェスティバルでございます。運動公園の全施設を使ってさまざまなスポーツが体感できるこのフェスティバルには、ことしは9000名近くの参加がございました。同時開催しておりますえびな玉入れ選手権につきましては、小学生だけで構成するジュニア部門や、65歳以上だけで構成するシニア部門などを設けておりまして、156チーム、約1000名の方々の参加がございました。
続いて、10月に開催をいたしましたえびな健康マラソン大会でございますが、この大会は、年齢や性別ごとに31の部門を設け、部門ごとに記録証を交付するなど、参加意欲を引き立てるようにして取り組んでございます。本年は、2歳から76歳までの1900名近い参加がございまして、沿道では多くの方々が応援していることもあり、幅広い年齢層の市民へ健康意識を啓発する事業であると考えてございます。
また、文化事業としても健康を意識した取り組みを実施しております。代表的な事業といたしましては、毎年開催し、多くの方々に喜ばれておりますエビナ・プロムナード・コンサートがございます。日ごろのストレスなどから開放され、健康な心を保っていただけるよう、神奈川フィルハーモニー管弦楽団と楽曲の選定を行って開催しております。また、どなたでも気軽に立ち寄っていただき、心の健康につながりますよう、小さな音楽会も今後とも充実させ、取り組んでまいります。このように心身ともに健康につながるような事業を実施しております。
以上です。
◎保健福祉部長(窪田一夫) 検診ということでございますので、がん検診の受診率についてご説明申し上げます。
平成24年度になりますが、胃がん検診は8.4パーセント、大腸がん検診は11.2パーセント、肺がん検診は6.9パーセント、乳がん検診は16.8パーセント、子宮がん検診及び前立腺がん検診は12.6パーセントとなっております。受診率の向上策でございますが、子宮頸がん、乳がん、大腸がん検診につきましては、国庫補助事業ということで、無料クーポン券の配付事業を行っております。また、胃がん検診、肺がん検診につきましては、市の単独事業として無料受診券を発行しております。さらに、今年度は無料クーポン券の未利用者に対しまして受診勧奨の再通知を発送しておりまして、受診率の向上に努めております。
以上でございます。
◆(久保田英賢) ここで市長にお伺いしたいと思うのですけれども、来年は健康の年ということで、市の中で2部にわたってそういう健康づくりに取り組んでいこうという計画があると思うのですが、この健康の年としてどんなことを中心に、どんなところを目玉に活動していくのかというところを、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
◎市長(内野優) 単なる検診をやっていただきたい、あるいはスポーツをやっていただきたいと言っても、そうはならないというふうに思っています。現実におもしろい話で、海老名市内にはスポーツジムが3カ所あります。厚木は何カ所あるかというと、5カ所、海老名の人口の倍の大和市は何カ所かというと、2カ所しかありません。座間市は1カ所。海老名は、西口区画整理の周辺にもう1カ所ジムができるという話になっています。これだけジムができて、今度は海老名市が健康増進棟をつくりますから、健康に対してのスポーツの感覚はある程度高くなっていくだろうと思っています。そういった面では、スポーツをやる人たちは、自分の1日のサイクルでやっているのですね。そういった部分があります。これからやろうという人もいらっしゃいます。だけど、スポーツをやらなくても健康に注意して、検診をやったり、文化の関係でも、先ほど言った神奈川フィルハーモニー管弦楽団の音楽を聞くのも健康だというふうに思っています。
そういった面で、来年、健康マイレージを自己申告に基づいて、あるいは市の事業に参加した人のレベルを上げるとか、通年を通してやった段階で、一番の最優秀者に、全員に渡すと相当な人数になってしまいますから、これは協賛団体や協賛事業所を募りまして、そういった部分でお金をかけないように、民間の方の協力を得ながら、何かやったことによってその部分が、自分も健康だけれども、プラスアルファというのはいいのではないかなというふうに思っています。そういった企画をこれからも練って、やって、できれば来年の3月の予算委員会等では、こういった具体的にやっていきたいという形が出ればなというふうに思っています。
以上でございます。
◆(久保田英賢) 私も今まさにその辺のことを言おうと思ったのですけれども、市長に先に言われてしまったのですが、スポーツとか、検診とか、いろいろといい事業をたくさんやっているのですけれども、参加をしようという意欲がない。そこを上げていくためには、私もまさに同じように、ゲーム性というのはやはり1つ大事だと思います。いろいろな事業に参加をして、マイレージがたまっていくというのは非常に楽しいことだと思いますし、海老名では本当にそれだけいい事業をたくさんやられていると思いますので、その健康マイレージというものに関しましては、ぜひ進めていっていただきたいと思います。
もう1つ、私は先日、市の委託事業で包括支援センターが行っている介護者教室というのに顔を出させていただきました。定員が30名ぐらいで、もういっぱいの高齢者の方々が来ているのですけれども、ちょっとお話を聞くと、こういうのをやってくれるから、私はひきこもらなくていいのですよという話があって、ぜひこういうのをもっとやってもらいたい、だけど、いろいろなところでやっているのだけれども、近くじゃないと行けないのよというような話がありました。この点もいろいろ考えてみますと、地域包括支援センター、6つあるうちの中で、独自の事業として、生きがいの教室をやっているところがあります。今、市内では包括支援センターや健康なまちづくり協議会、健康普及員、社協、もしくは地区社協、いろいろな健康づくりをやられる団体があるのですけれども、ちょっとこの辺を整理していただいて、高齢者が集まりやすい場所というと、小学校1、2年生が歩いていける距離と同じぐらいの場所というような話があります。それは小学校区単位というところでありますので、ぜひその単位でそういうような健康づくりの事業をやっていただいて、参加するとマイレージが上がる、そんな企画をつくっていただければと思います。(時間切れのブザーが鳴る)
以上で終わります。
平成25年12月11日【海老名駅西口地区のまちづくりについて】
平成25年12月11日(平成25年第4回定例会第3日)
【海老名駅西口地区のまちづくりについて】
◆(久保田英賢)2番目は、「海老名駅西口地区のまちづくり」についてです。
海老名駅西口地区では、平成27年秋のまち開きに向けて土地区画整理事業による工事が進められています。本定例会でも、当地区内における市施行工事が上程されました。鉄道が3線交わる駅前の田園地帯であったところに中心市街地をつくる例は全国的に見てもほとんどないと思います。税制面で見ても、調整区域の低い土地の評価から一気に市街化区域に編入することにより、土地の価値も大きく上がってまいります。平成30年度には、市民税、固定資産税、都市計画税でおおよそ7億円を見込めるとも聞いております。絵で見ていたものが着々と形になってくるのは本当に楽しみであります。しかし、本当にあのような絵柄になるのか、この点が非常に重要な点であります。持続可能な魅力あるまちにしていくためには、ある程度の規制もなくてはならないと思います。
ここでお伺いをいたします。過去の議会では、市としてのまちづくりは、換地など基盤整備が完了した段階で終わるものではなく、持続的なまちづくりといった視点が必要であり、市としてもエリアマネジメント事業として取り組むと答弁をされていましたが、現在の市及び組合の具体的な取り組み状況はどのようになっているのかをお伺いいたします。
◎市長(内野優) おはようございます。久保田英賢議員のご質問にお答えいたします。
2番目の「海老名駅西口地区のまちづくり」についてでございます。
海老名駅西口地区のまちづくりにつきましては、次代へつなぐ新たなまちを目指し、当市の持続的な発展に向け、全庁的に最重要課題として取り組んでおります。当地区のまちづくりは、土地区画整理という形で始まっております。よって、地権者による組合施行でございます。そういった関係の中で、組合の方たちは民間の知恵や力を最大限に発揮するという形で業務代行事業者と進めています。そういった関係では、私ども、組合と協調したスケジュール感を持って事業を推進していくことが必要になってきております。
このような中、この土地区画整理事業につきましては、私どもは積極的に支援をしていくと。1つの関係では、都市基盤整備の主なもの、いわゆる主要な公共施設でありますけれども、西口部自由通路、(仮称)駅前1号線、プロムナード及び西口中心広場は、海老名市が責任を持って整備することになっております。そういった面では、先ほど言われたとおり、工期の関係、工事費の関係、さまざまな関係で今回の議会に議案を提出させていただきました。経済建設常任委員会の審議の内容は報告を受けています。あれだけの額の工事費というのは、本来ならば一般競争入札が適しているわけでありまして、そこではそういった形を言われていました。これは本当に1つの考え方であります。しかしながら、スケジュールとか、あるいは工事費のことを考えていくと、おくれることによって、組合の処分の関係、長くなれば組合も負担を負うわけでありますから、そういった部分、あるいは今、工事費が一般競争入札において本当に下がっているかというと、近隣の市庁舎の建設等を見ますと、98パーセントぐらいということも聞いておりますし、さまざまな点で工事費が高騰しているということも聞いております。そういった面で、私ども、よりベターな方法として今回随意契約の方法をとらせていただいて、議案にさせていただきました。経済建設常任委員会では全員の賛成をいただいたという形で、心から感謝を申し上げたいと思います。1つの理屈としては、議会と私ども執行者としては、一般競争入札が本来原則であります。だけど、原則だけでまちづくりが進んでいくかというと、今回の場合は組合施行の区画整理事業があるという形の中で、よりいい方法をとりたいと、あるいは間違いない方法をとりたいという形で動いたわけであります。そういったものにつきましては、一定の理屈がありながらもご理解をいただいたということの中で感謝申し上げたいと思っております。
その後、私ども、この部分では、地権者の方々について、今度は中心にららぽーとができますけれども、その周りはどうするのかという問題がございます。これにつきましては、さまざまな検討をするエリアマネジメント事業として、私ども、組合の中でそういったことが検討されます。これについて組合だけでやってくださいよというわけではありません。今後も市と組合との関係の中で、エリアマネジメントというものを積極的に進めて、1つずつやっていくことも必要だと思っておりますので、それに対する支援などさまざまな点で取り組みをしていきたい。そして、最後には、何といっても県央の中心都市としての魅力あるまちづくりを進めてまいりたいと考えているところでございます。
◆(久保田英賢)続きまして、西口に移りたいと思いますが、先ほど組合のまちづくり協議会、そして、市の戦略検討会議ができて、協力しながらガイドラインをつくられているというお話を伺いました。まさに行政主導ではなくて、市民参画によるまちづくりが行われているというのは非常に評価できることだと思います。ここでちょっとお伺いしたいのですけれども、組合ができた当時、地権者はみんな考え方が一緒でありまして、ガイドラインにのっとっていくことは当たり前のことだと思います。ただし、地権者が土地を売却して、新たなる土地の所有者が生まれてくると、そのガイドラインに関しては、守っておけばいいのだろうというようなことにもなりがちになると思うのですけれども、まちの魅力を継続していくためには、地区計画とか、条例を超える努力目標の部分に関してしっかりと担保していく必要があるというふうに思うのですけれども、その辺は組合とか市はどのようにお考えでしょうか。
◎まちづくり部長(松井俊治) 担保方策に係る市及び組合の対応についてでございます。
市、組合とも対応を検討中の段階にありますが、まず第1段階として努力目標となっている事項について、それが努力目標でよいのか、義務的な位置づけにすべきなのかといった仕分けが必要であると考えております。その中で、市の対応としては、義務的な位置づけが必要とされている事項については、条例の制定や改正などにより、法的な拘束力を定めるといった対応が考えられます。もう一方で、今後は具体的なまちづくり活動を実践する、この地区のエリアマネジメント組織が必要であると考えております。エリアマネジメント組織の形態としては、NPO法人、社団法人、株式会社などが想定されますが、この組織により、ガイドライン全体を実効力のあるものとして運用することができるように、市としても組織づくりの段階から支援を行ってまいります。
以上です。
◆(久保田英賢) 組織をつくって運用を図っていく、本当に重要なことだと思うのですね。先ほどの繰り返しになりますけれども、創市の理念が、まちをつくるときには非常に情熱がある、そういうまちをつくっていこうと思っています。ぜひその辺を担保できるところをしっかりと市としても見守っていっていただきたいと思います。
また、過去の一般質問で、今お話がちょっと出ましたけれども、公共施設に関して、地権者中心の組織を指定管理にしていこうという答弁がありました。これはエリアマネジメント組織が指定管理となることを想定しているのでしょうか、お伺いします。
◎まちづくり部長(松井俊治) エリアマネジメント組織などを地元組織として管理者とした管理運営を想定しております。
以上です。
◆(久保田英賢) ありがとうございました。地域のエリアマネジメント組織が指定管理になっていくのは、ルールを守るためのそういうガイドラインを含めて管理していくということだと思うのですけれども、これは直営ではだめなものなのでしょうか、お伺いしたいと思います。
◎まちづくり部長(松井俊治) 指定管理を導入する目的といたしましては、民間手法の導入により、市が直接行う場合と比較しまして、柔軟かつ弾力性を持った管理運営に期待するものでございます。市がやってできないことはないのですが、市民にとって使いやすいものとなりますと、みずからのまちをみずからがつくり守り育てていくということはすばらしいことだと思っております。市より期待できるのではないかと思っております。
◆(久保田英賢) ありがとうございます。ガイドラインの運用、そして、その地域の独自の努力目標をつくっていくことは本当に大事だと思いますし、魅力ある地域づくりを未来永劫つくっていくためにも本当に必要なものだと思いますので、ぜひ市民主体の事業であると思いますが、条例等そういうものを担保していかなければならない点が出てくると思いますので、市と、そして組合と、組合がなくなった後のエリアマネジメントの組織と一体となって、まちを未来永劫魅力あるものにするために努力を図っていっていただきたいと思いますので、要望として終わらせていただきます。
平成25年12月11日【海老名市の教育理念について】
平成25年12月11日(平成25年第4回定例会第3日)
【海老名市の教育理念について】
◆(久保田英賢)1番目は「海老名市の教育理念」についてです。
昨年の9月、第3回定例会においても同じテーマでご質問をさせていただきました。その際、海老名市の義務教育期間、小学校6年間と中学校3年間、合わせて9年間を過ごす子どもたちを、まちとしてどんな子どもに育てていきたいか、何を一番大事に習得してもらいたいかという理念、ビジョンが必要だと感じ、質問をさせていただきました。海老名市では、ひびきあう教育の推進の施策のもと、具体的な方策として、平成22年度から24年度までの3年間の計画で、基本的生活習慣の定着を目指した、「学び合い・思いやり・元気なえびなっ子プラン」を策定し、実行され、終了しました。昨年の9月では、今後の取り組みについては検討してまいりたいとのお話でした。
ここでお伺いをいたします。昨日もお話をされていましたが、改めて、海老名市で過ごす9年間の義務教育期間に、まちとしてどんな子どもを育てていきたいか、何を一番大事に習得してもらいたいかという理念、ビジョンについてお伺いをいたします。また、しあわせプランとえびなっ子プランの位置関係についてもお伺いをいたします。
◎教育長(伊藤文康) 1番目の「海老名市の教育理念」についてでございます。
教育理念については昨日も答弁させていただきましたので、重なる部分もあると思いますが、よろしくお願いいたします。
ご承知のとおり、21世紀の海老名市の教育はひびきあう教育でございます。平成12年、私もかかわって実はそれを策定いたしました。そのときには、人と人のかかわりの希薄さが社会にもあり、それが子どもたちにも大きな影響を及ぼすということで、人と人とのつながりとか、関係づくり、それを大事にしていこうということで、ひびきあう教育というものを打ち出しました。それぞれそこには視点がありまして、子ども同士がひびきあうとか、子どもと教員がひびきあうとか、学校、家庭、地域がひびきあう、その場面場面で具体策をということでございました。ただ、議員もご指摘のとおり、その中で具体的に何をするかということは余り見えてこない部分が正直言ってありましたので、そろそろ見直しのころだなということは考えておりました。そこで、私としては、その思いで、昨日示させていただきました、えびなっ子しあわせプランを策定いたしました。このえびなっ子しあわせプランは、将来、子どもたちが幸せになるためのアイテムを学校教育の9年間の中で身につけさせたいということで策定いたしました。
そこには3つの力を挙げています。この場面は、ひびきあう教育と関連づけると、子どもと子どもがひびきあうとか、子どもと教師がひびきあうという場面でございます。1点目は、自分の夢を実現させるための基礎的な学力でございます。これについては、学校の中だけで授業をするわけではなくて、その後、大人になっても、皆さんご承知のように、ずっと勉強なのですよ。そのときに、小学校時代で、勉強をすること、何かを達成することの喜びを知って、生涯にわたってそれを続けられるという、その基礎をつくりたいと考えているところでございます。
2点目は、よりよい人間関係ということで、社会の一員として自分の力を発揮したり、自分の役割を果たすような、そういう大人になってほしい。そのための力を身につけてほしいということでございます。
3点目は、まさに健康、安全でございます。自分の命を大切にしてほしいという思いでございます。元気なえびなっ子プランについては、この部分の健康、体力の増進にかかわるものでございます。
ですので、私の考えるしあわせプランの中の1つとして、元気なえびなっ子プランは、1度終了はしていますけれども、全学校19校に、昨日申したような東海大学の提携の授業を展開したいと思いますので、今後4年間はそれを継続したいと考えております。これら3つの力を確実に義務教育期間で身につけるための方策でございます。
それから、きのうも答弁させていただいたように、学校を中心に1つのコミュニティをつくりたい、要するに海老名型のコミュニティスクールを導入したいと考えております。元気なえびなっ子プランの挨拶運動にかかわる部分は、その中で継続して実施していきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
◆(久保田英賢) ありがとうございました。それでは、順次再質問をさせていただきたいと思います。
まずは「海老名市の教育理念」についてということであります。
きのうもお話をいろいろいただき、しあわせプラン、3つの力というものに関しては非常にわかりやすく私も理解をさせていただきました。自分の夢を実現するための基礎学力、よりよい人間関係をつくるため、集団の中で自分を生かせる力、そして、自分の命を大切にして生活する力、本当に共感をさせていただくところであります。このしあわせプランに関しては、きのう、氏家議員、鈴木惣太議員から細かいお話を聞いたので、私はちょっと切り口を変えて3つのことに関してご質問させていただきたいと思います。
まず、海老名市の部活動において何を習得してもらいたいかということに関してお伺いをしたいと思います。
学校教育の中では、さまざまな場面での教育があると思います。例えば授業ももちろんそうですし、野外教育、運動会などなど。小学校のクラブ活動や中学校の部活動も教育活動の一環であるというふうに思います。また、平成24年度実施の教育指導要領改定時に部活動の重要性も改めて明記されたということをきのうもお伺いしました。海老名市では、後期基本計画の実施計画の中でも、部活動の充実を掲げておりまして、専門的な知識や技能を持つ指導者を派遣します。そして、平成25年度の予算では、地域指導者委託料として2188万円、これだけ大きな予算を部活動の地域指導者の方々に対してかけております。また、平成25年8月に出されました海老名市スポーツ健康推進計画にも、1、スポーツに親しむ機会づくり、そして、子どものスポーツ活動の推進、体系として、放課後や休日のスポーツ機会の充実、部活動の充実と、このスポーツの推進計画でもそのようにうたっております。
ここで幾つかお伺いしたいと思います。
まず1点目、海老名市教育委員会として、中学校部活動の意義に関して、特にスポーツ、運動部に関してどのようにお考えか、お伺いします。
次に2点目、現在の中学校6校の部活動の設置の状況、どんな部がどれぐらいあるのか、お伺いします。
3点目として、部活動の充実ということで、予算をかけて地域指導者を派遣しておりますけれども、その実態、人数などはどうなっているのか。
そして、4点目は、その地域指導者はどういうふうに選ばれているのか。基準とか、その選定方法があればお伺いしたいと思います。
そして、5点目、部活動の指導は、学校の先生で必ず顧問がいるというふうに聞いています。伺ったところ、20の部活で地域指導者がいるということをお聞きしておりますけれども、顧問と地域指導者の役割という整理はどのようになっているのか、お伺いをします。
そして、6点目、部活動の充実を図るためには、これは私は一番大事だと思うのですけれども、地域指導者の資質とか、その指導力が非常に大事だと思いますけれども、この地域指導者に対する研修なんかはどのように行っていらっしゃるのか、そして、その参加状況などはどうなっているのか、お伺いしたいと思います。
◎教育長(伊藤文康) 部活動で何を学ぶか、部活動にかかわる詳細についてお答えいたします。
議員ご指摘のように、学習指導要領が改定されまして、その中には、「生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動については、スポーツや文化及び科学に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際、地域や学校の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること」というふうな記載があります。ただし、私は実際にこの目で見てきましたので、それについて本当に日々頑張っている子どもたち、それから、先生方、顧問、地域指導者に失礼のないように答弁いたしたいと考えております。
部活動では、1つの目標に向かって、仲間とともに努力する意義を学びます。そして、敗者の思いを享受し、次に立ち上がることを学びます。また、苦楽をともにする仲間との友情を学びます。自分に迷い、自立のために親から離れようとする思春期の生徒たちにとっては、自分自身を確かめ、そのために仲間を認める大切な時間だと私は考えております。簡単に言いますと、3年間一生懸命毎日練習します。親がそんなにやるなと言っても練習します。それでも夏の大会の1回で、例えばトーナメントでは半分は負けるのですよ。3年間汗水たらして練習しても、最後の大会で半分が1回戦で負けるのです。そうなったとき、子どもたちは、やはり敗者の思いを享受しなければいけないと私は思っています。彼らが人生をその後生きるのにずっと勝者ではいられないのです。そういう思いの中で子どもたちはそれをちゃんと享受して、泣きます。悔しがります。それでもそれをちゃんと受けとめて次につなげる。そういう思いを子どもたちには学んでほしいと私は思っています。
そう考えると、時々保護者の中に、うちの子どもは部員が多くてレギュラーになれない。何でレギュラーにしないのですかという方もいらっしゃったりもします。それは子どもたちがどの部活を選ぶかは、これは教育課程に入らないということは、子どもに強制的に国語や数学のようにその時間が設定されるわけではないのです。自分で選ぶのです。どの部活動を選ぶかは自分に任されているわけです。そうなったときに、そのモチベーションでやるわけです。だから、部員が多かろうが少なかろうが、自分で選んだ場所に3年間所属するわけです。もちろんそうなると、中にはレギュラーをとれない子もいます。でも、その子たちもほかの子と同じように3年間ずっと練習は続けるのです。そう考えたとき、それを受け取る価値、親はどういう価値をそこに求めるか。我々は、自分たちが、私が生活しても、私はいつもレギュラーではないです。人のためにそれを尽くしたりするような生活をせざるを得ません。そういうことを実体験で本当に汗水たらして学べるわけですから、そのことに価値を求めるべきかなと思っています。
実際、昨年度、有馬中学校野球部には、3年生が30名ぐらいいました。グラウンドに立てるのは9人です。でも、ほかの3年生は、多くは、ベンチで大声で応援します。その姿を見ていたときに、私自身が学ばされました。ステージの上に立ってやっている人たちはいるのだけれども、そうではなくて、その支える人たちがいるから成り立つ。そこで子どもたちはやめないのはなぜでしょうか。仲間との友情とかつながり。だから、彼らは、この後ずっと自分の人生の中で、野球でレギュラーになったことよりも、あのとき3年間みんなで一緒にやったよな、そういう思いが彼らの人生を支えると私は思っています。そういう意味で、部活動の意義はあると考えております。
それから、顧問についてでございます。部活動の顧問は、どこの学校でも今全員が顧問です。顧問全員制をしいています。というのは、部活動の通常の指導以外に、中学校体育連盟の今の機構が、その試合に参加するときは、絶対に顧問の引率が必要なのです。だから、バドミントン部とか、硬式テニス部とか、私は顧問として引率としてそこに参加しました。そういうようなシステムになっていますので、全員の先生方がほとんど部活動にかかわっております。それから、部活以外でも子どもたちは、例えばシニアの野球とか、サッカーとか、いろいろなところで活躍しているのも事実でございます。
ちょうど思春期の子どもたちが20人、30人集まると、そこには集団ですから、いい悪いという意味ではなくて、その勉強のためにさまざまな問題が起こります。それを指導するには、それは中学校の先生は、学校生活とかかわりますので、顧問として教員が指導することが本当に重要になります。そういう意味で顧問は活躍しているということでございます。顧問自身は皆さんもご承知のように、子どもと一緒にやりますので、ほとんど土日がないです。土曜日も朝早くから子どもたちを迎えて、遠征に子どもを連れていったり、日曜日も同じです。もちろんその後の月曜の朝練は休みますけれども、そういう中で毎日指導に当たっています。ですので、私が学校現場にいるときに、これ以上部活動をふやすとか、何とかするというのは非常に難しい状況であったのは確かでございます。
外部指導者については、実際は、例えばその部活の先輩たちが、高校生、大学生の先輩で部活にかかわってくれる人たちが、顧問とのかかわりでいると。それから、指導者はいませんかということで、体育協会のほうから紹介していただくこともあります。それらの方々を学校長が認めるわけですから、学校長が面談したり、話の状況を聞いて、その方々を採用しているというか、お願いしているのが実際でございます。ただ、部活動の中には、今でもそうなのですが、体罰の問題がかなりクローズアップされました。それから、いろいろな意義があるのですけれども、子どもたちはやっぱり勝てばうれしいのですね。そういう意味で、チャンピオンスポーツ、勝利至上主義に走ると、指導が私がさっき言ったような目的とちょっとずれることがあったりします。そういう意味では指導者の研修は欠かせないと私は考えております。ですので、部活動の顧問を持っている教員たちが、子どもたちにこの3年間に何を学ばせるかということは、やはり市教育委員会としても、部活動の研修等は実施しなければいけないということは考えているところでございます。
それで、最後、お願いと言ったらあれですけれども、例えば東京ドームに何千円払ってゲームを見るよりも、市の運動公園の野球場に行って子どもたちの試合を見たほうが絶対に感動します。そこに結集された子どもたちは、3年間、汗と自分の努力を重ねて、友達と必死になって練習して、最後の試合になります。そういう意味で、私は広報が自分が下手だなと感じておりますので、今後は海老名の広報等に中学校体育連盟の夏の大会の予定とかを出して、市民の方々にそれを見ていただいて、部活動の子どもたちを応援していただきたいなと考えております。
部活動の設置の状況と地域指導者の数と対象の研修の実際行っているものについては教育部長より答弁いたします。
以上です。
◎教育部長(萩原圭一) 部活動の数ですけれども、先ほど議員のほうからお話がありましたけれども、運動部が全部で62ございます。そのうち20の部活に対して、現在地域指導員29人にかかわっていただいてございます。この指導員の方の研修についてですけれども、例年20人から30人ぐらい参加していただいて研修を行っておりまして、ことしはちなみに6月に消防本部をお借りしまして、実習としまして、心肺蘇生とAEDの操作をやらせていただきました。あと、講習会としまして、子どもたちの運動のセンスの向上についてということで、外部講師の方を招いて講習会を行ってございます。
以上でございます。
◆(久保田英賢) ありがとうございました。教育長の部活に対する意義、思いというのが非常に伝わってくるところであります。私はしあわせプランの2点目にあります、集団の一員として人間関係を構築し集団の中で自分で生かせる力、まさにここを学ぶのが部活動の役割でもあるかなと思っていますし、もう1つ、スポーツ推進計画の中に、海老名市が目指すスポーツというのが明確に書かれています。ちょっと読みますと、スポーツをすること自体を楽しみ、フェアプレーを尊重し、相手や審判などに対して尊敬や礼節をもって接する姿勢としてのスポーツマンシップが重要な要素となっているというふうにあります。まさにスポーツマンシップにのっとって集団の一員として人間関係を構築していく、そして、自分を生かせる力を学ぶのだと、これこそが部活動の意義、理念ではないかと思います。教育長が先ほどお話をされていましたけれども、部活動に関しても全員が、そこで部活を学ぶ子どもたち、そして、部活を指導する人たちがみんながそういう思いを共有して、部活動の意義を認識する、非常に大事なことだと思います。まさに義務教育の期間中に、ルールと相手、審判を尊重して、そういうスポーツマンシップを養っていく。そして、子どもと子どもがひびきあって、集団の一員としての経験や人の役に立つ経験、そんなことが部活動で学べるものだと思いますので、何かしあわせプランの中の流れでもいいですけれども、1つ部活動の意義というものを明確に表記してもらいたいと思います。
スポーツマンシップに関してちょっとお話をしますと、最も重要な要素にグッドルーザーという言葉があります。負けて悔しいときでも、相手、審判、ルールそのものを尊重していける、勝つために精いっぱいやって、努力したけれども、負けたときにグードルーザーになれる、そんなことが大事だというのがスポーツマンシップの精神だというふうに私は書物で読みました。まさに先ほど教育長が言った敗者の思いを享受する、同じことだと思いますので、ぜひその辺を明確に伝えていっていただくことを要望したいと思いますし、あとは先ほどの指導者の研修という点に関しては、AEDの研修が無駄だとか、そういうことではないです。だけれども、海老名市の義務教育の子どもに携わる、そして、部活等に携わる方々がいるのであれば、そのしあわせプランに関しても理解をしていただく必要があると思いますし、まして部活動の意義というものを指導者の人たちに理解してもらう、そんなことを研修の中では取り組んでいっていただきたいと思いますが、教育長、いかがでしょうか。
◎教育長(伊藤文康) 部活動そのもののシステムの問題というよりも、何のためにそれをやっているかという意義は十分大切でございますので、それについては研修等、または自分の思いを各学校に伝えるような手段をとってまいりたいと考えております。
以上です。
◆(久保田英賢) 先ほど部活動の数と部員の数を伺いましたけれども、1部に50人、60人と、多いところでは61人ぐらいいる部活もあるみたいなのですが、そこは顧問1人だと、正直なかなか指導も厳しいかなと思います。そういう意味では、地域指導者の方々の活用は大事になってくると思いますので、その点に関してもご配慮をいただきたいと思います。
あと1点、これは保護者の声としては、子どもたちが部活動の数が少なくて、新しいスポーツの部活をつくりたいという声も上がっているらしいのですけれども、なかなかできにくい状況にあるということを聞きます。全先生が顧問としてやられているというところで、その辺の数のバランスがよくわからないのですけれども、その点、多いからだめだということではないのですけれども、子どもたちが新しいものにチャレンジしていきたいといったときには、ぜひそんなことにも耳を傾けながら、新しい部活も1つ模索をしていっていただきたいと思います。
また、これはちょっと話が違いますけれども、地域指導者の方が、顧問の先生がかわってしまったら、やめさせられてしまったなんていう声も聞いたことがあります。その辺が実態がどうなのかわかりませんけれども、私は地域指導者は非常に大事だと思うので、顧問の先生との連携とか、そういうところにもぜひ力を注いでいっていただきたいと思います。
部活動に関しては以上であります。
2点目でありますが、幼保小中の連携の重要性についてお話をしたいと思います。
教育理念、しあわせプランに関してお話がありました。市の教育理念の一貫性は非常に重要だと思います。ある中学校の先生からお話を聞いたときに、幼保小中の連携の大事さのお話を聞きました。中学校でいきなり悪くなる子はいない。小学校時代から何らかの要素があります。でも、小学校でもいきなり悪くなる子もいない。幼稚園、保育園時代から何らかの要素がある。そして、幼稚園、保育園でいきなり悪くなる子はいない。もしかすると家庭の中で何か問題があるかもしれない。そんな話を聞きました。私は、この教育理念というものがこれだけ明確になってあるのであれば、義務教育におけるその理念の一貫性が非常に大事だと思います。
ここでお伺いしたいのですが、市内では幼保小中連絡協議会というものをやられているということをお聞きしておりますが、この実施状況、あと具体的な協議の内容、参加状況、あわせてお答えをいただきたいと思います。
◎教育長(伊藤文康) 幼保小中の連携協議会についてのご質問にお答えいたします。
子どもたちを議員ご指摘のトータルに育てるということでございます。初めは連絡協議会はありませんでした。小中が、小学校6年生のときに引き継ぎといって、うちの学校からここの中学校に入る子どもはこういう子たちですよというものを資料をもってやりとりしました。そのうち、お互いの授業を見ようということで、お互いの授業を見出すようなことになりました。そういう中で、小学校のほうが実は言うと、幼稚園や保育園からの情報をもっと知りたいということで、最初に昭和63年に、幼稚園と小学校、幼保小の連絡協議会が設置されました。それは各教育システムの違いを上手に受け渡しすることによって、子どもたちそのものに準備期間があって、例えば小学校1年生に入るときに、こういう子が入ってくるから、じゃ、このことを準備しましょう、このようにしましょうという、子どもたちのためにつくったものでございます。それで、平成15年だったと思います。私はそこにいましたので。そこで中学校の生徒指導上の問題がかなり起こりました。これを解決するには、1つの視点としては、やはりこれは幼稚園、小学校からのどのような状況でその子どもたちが生活してきたかを知る必要があるだろうということで、幼保小の現在の協議会ができました。年に2回実施していると思います。5月ぐらいに1回と、もう1回は1月ぐらいだったと思います。私も担当校長としてそこに参加させていただいておりました。基本は、隔年で小学校、中学校の授業を幼稚園、保育園の先生が見に行く。それから、幼稚園、保育園の状況を小中学校の先生が見に行くということもしてございます。その中で、授業を見た後に協議会がありまして、そこで、例えば全体で話した、中学校単位の中学校と小学校何校と幼稚園、その幼稚園、保育園の方々が一緒になって、学区の子どもたちの状況を情報交換するということがありました。あとは全体で、海老名の子どもの様子をみんなで話し合うこともあります。それらを重ねているところが現状でございます。
以上です。
◆(久保田英賢) ありがとうございます。まさに幼保小中の一貫というものは大事だと思いますし、まして、海老名市が義務教育の中で9年間を使ってこんな子どもたちを育てていきたいのだということが明確になっているのであればこそ、もちろん民間の幼稚園がありますので、押しつけだというふうに言われることもあるかもしれないのですけれども、そうではなくて、やっぱり一貫した教育が大事なのだと、市としてはこういう子どもたちを育てていきたいのだということを、ぜひそういう連絡協議会のときに、教育委員会としてしっかりとそういう幼保に関しても訴えかけをしていただいて、つながりある、連携ある子どもを育てていくことに取り組んでいっていただきたいと思います。
幼保から小学校に継続的な指導のポイントを記載した指導要録というものもしっかりと出されていると聞いておりますので、ただ受け取るだけではなくて、その理念的なところも共有していくことに取り組んでいっていただきたいと思いますので、この点に関しても要望をさせていただきます。
3点目、しあわせプランの社会教育に関してお伺いしたいと思います。
昨日もお話がありました、教育長の言葉で非常に印象的だったのは、学校教育と社会教育の両輪でというようなお話がありましたが、しあわせプランで言われている社会教育のあり方というものをどのようにお考えなのか、お伺いしたいと思います。
◎教育長(伊藤文康) 社会教育については、昨日も答弁しましたけれども、社会教育法に規定されたとおり、教育課程以外の青少年、それから、大人も対象なのですが、それらの教育ということでございます。海老名市の社会教育をどう考えるかと考えたときには、もうちょっと焦点化したほうがいいかなと私は考えているところでございます。それは、子どもを中心に、学校を中核に集まって、子育てのために、子どもたちの支援のためにともに参加する、その中で大人たちが集まりますので、その方々が連携を深めたり、子どもが成長するのとともに、大人の方々も一緒に成長する。その中には、例えば小学校対象なら、中学生がその対象になることもあるのかなとは考えております。そういう意味で、子どもを中心に、学校を中核に、教育課程以外の子どもたちの成長のための教育が社会教育だと規定したほうがやりやすいかなと私は考えているところでございます。ただ、学校教育は学校教育計画というのがしっかりできているのですけれども、海老名市の社会教育の社会教育計画はしっかりできていないのが現状ですので、私としては海老名の目指す社会教育の社会教育計画をしっかりと確立したいと考えております。
以上です。
◆(久保田英賢) ぜひお願いしていきたいと思います。私は前回の議会で、社会教育の場づくりという一般質問をさせていただきました。1つ例で言いますと、ジュニアリーダーたちの活躍の場をもっとつくってほしいと。前回もちょっとお話ししたのですけれども、ある大人の組織が福島の子どもたち、南相馬の子どもたちを海老名に呼んで、1日でも長く、放射能を浴びない日をつくろうということで、そういう計画をしていました。そこでジュニアリーダーの子たちに協力をしてもらって、企画から、当日、3泊4日の行程までそういう子と、中学校、高校の子たちが寝食をともにしたキャンプがありました。思い描いていただければ想像がつくと思いますけれども、そのジュニアリーダーの子たちの姿を見て、そこに参加していた小学校の子どもたち、南相馬の子どもたちは、ぜひ自分もジュニアリーダーみたいなお兄さんお姉さんになりたいのだと、そんな場面がありました。大人の社会教育というところも非常に大事だと思いますけれども、まさに子どもたちにそういう授業以外で学べる、社会教育の場づくりというものをぜひお願いしたいと思います。
あわせて、ちょっと時間がないので、要望とさせていただくのですけれども、大人の社会教育の場所は、大人になるとなかなかないのですね。そういういろいろな活動について学べるところがあると思うのですけれども、そういう機会はやっぱりなかなか少ない。でも、海老名市の中でPTAの家庭教育学級が年3回行われております。3回のテーマを選ぶのになかなか苦労する成人の委員長もいらっしゃるのですけれども、教育委員会として社会教育の大事性を訴えるのであれば、その3こまあるうちの1こまを教育委員会として、19校プラス幼保もあると思いますので、海老名の保護者たちにこんな社会教育を学んでもらいたいというテーマを訴えかけていくということも必要だと思いますので、そんな点もぜひご検討をいただきたいと思います。