平成25年9月18日【高齢者などに対する外出支援策について】

平成25年9月18日(平成25年第3回定例会第3日)
【高齢者などに対する外出支援策について】

◆(久保田英賢) 4番目は「高齢者等に対する外出支援策」についてです。平成23年12月第4回定例会、平成24年9月第3回定例会に引き続き、シリーズ物の質問であります。
 前回も申し上げましたが、高齢者の皆様がやりがい、生きがいを持って元気に生涯現役の精神で生活していただくことが大事なことだと思います。しかし、みずから車を運転して外出するということを控える方々もふえており、必然的に外出の機会も少なくなると思います。さらに、高齢者においては、若いころは駅やバス停まで難なく歩けたが、年齢とともに急な坂道を越えて駅やバス停へ行くことが困難で、外出するのがおっくうになり、買い物の荷物を運ぶのも大変だなどとの声を多く聞くようになっております。
 ここで、1点目の質問として、海老名市ではさまざまな外出支援策があることは承知をしております。その高齢者や障がい者に対する外出支援策の現状をお伺いします。
 また、2点目として、前回も質問させていただきました外出支援策の1つでもあります社協のぬくもり号についてお伺いいたします。前回は、高齢者、障がい者にとっては大変山坂がきつい上今泉五丁目、六丁目の運行についてお伺いし、総合的なものを社協で協議し、それを踏まえて検討いただけるというお話でありました。あれから1年、ぬくもり号の現状と今後の計画についてお伺いをいたします。

◎市長(内野優)  4番目の「高齢者等に対する外出支援策」についてでございます。
 高齢者や障がい者がみずから進んで外出し、社会に参加することは、疾病や介護の予防、孤立の防止などにもつながり、大変意義があるものと認識しております。市といたしましては、高齢者や障がい者の外出の動機づけや社会参加機会の創出にもつながるさまざまな事業に取り組んでいるところでございます。また、社会福祉協議会が運行するぬくもり号に対しても、市として支援を行っております。そうした中、議員ご質問の上今泉五丁目、六丁目地区へのぬくもり号の運行につきましては、社会福祉協議会と協議しながら、その運行の可否も含めて検証を行っているところでございます。
 いずれにいたしましても、急速に進む高齢化社会において、誰もが元気に生き生きと暮らすための外出支援策について、今後も積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
4番目の「高齢者等に対する外出支援策」についてであります。
 いろいろとやっていただいていることは、本当にありがたく、わかりました。ただ、出てくる人はいいのですけれども、やっぱり出てこない人たちをどういうふうにそういうところに引き出すか。ぜひ地域包括とか民生委員、地区社協の人たちといろいろと連携をとってもらって、出てこない人たちの外出支援というものを考えていただきたいなと思います。ちょっと視点を変えて見れば、先ほどお話しした防犯パトロール隊に参加をするというのも外出支援の1つではないかなと思いますし、また、介護ボランティアではないですけれども、地域を回っているボランティアの人たちが、その回っている傍ら、独居の人のところを訪問してくるとか、そのようなことで安否確認なんかもできると思いますので、そんな連携も図っていただきたいと思いますし、ぜひ横断的な連携をしていただきたいと思います。
 ぬくもり号について、最後にお伺いします。対象エリア内に車両を走らせて、いろいろな検証をしていただいているという答弁がありました。その具体的な検証というのはどういうふうにやられているのか、お聞かせいただきたいと思います。

◎保健福祉部次長(清田芳郎) 上今泉五、六丁目地区へのぬくもり号の具体的な検証の方法でございますけれども、社会福祉協議会が行った実地検証によりますと、当該地区には一方通行ですとか、道幅が狭い道路が多く存在しているということでございます。そういうところがあって、ぬくもり号の運行には支障があるのではないかということを伺っております。また、基本的に、ぬくもり号は公共施設を巡回した形で、そこに停留所をつくっております。そういう適切な公共施設が見当たらないといった報告も受けております。加えまして、市全体で見た場合のぬくもり号の運行体制ですとか、それに伴う配車といった課題もあると認識しております。
 以上でございます。

◆(久保田英賢) 六丁目、五丁目は道が狭くて、車がすれ違いできない、停留所をどこにしたらいいか、わからない。そんなお話だったと思いますけれども、ぜひその辺は、私も地元の議員としまして、地元の自治会長を含め皆さんと協議をして、あそこは、何度も言いますけれども、本当に山坂がきついのですよ。かしわ台駅が近いといいながらも、そこに行くまで非常に大変な思いをされておりますし、高齢化率からいったら非常に高い地域にもなっていると思います。
 最後に市長、1点、もう1回お伺いしたいのですけれども、そのぬくもり号に関して、総合的なことを含めてご見解をお聞かせいただきたいと思います。

◎市長(内野優) 基本的には、あの地域を見ますと、上今泉五丁目は、いわゆる遊水池から西側は全てコミバスが小まめに走っているのですね。ところが、東側はゼロなのです。はっきり申し上げて。同じ五丁目内でなぜかと考えても、なぜ五丁目の西側は通さなかったかという問題というのは明白になっておりません。考えてみますと、坂が多いということは確かなのです。だから、道幅はちゃんとしっかりしているのです。公園は2カ所ぐらいありますから、その部分はどう考えたのかという経過がわかりませんので、ぬくもり号については、はっきり言ってコミバスがあるわけですから、その部分でコミバスについても、つい最近、上今泉四丁目、二丁目ですか。変更しました、三丁目。これについて変更すると、また時間が長くなります。そうすると、停留所を変えるとなると、今まで使っていたところは少なくして、こちらに回すとなると、ロマンスカーみたいになりますけれども、そういった部分で、コミバスを走らせた段階で、そのエリアがどうなるかということを総合的に検証するべきだと思っています。その中でどうしても無理な場合は、ぬくもり号は、私は、五丁目は道幅については何とかできるのではないかと思いますけれども、公共施設がないという1つの欠点があります。これについては検討しないといけない。
 上今泉六丁目のほうなのです。六丁目の下のほうの部分はいいのです。はっきり申し上げて、戸澤議員のところはいいのです。戸澤議員の上です。これは皆さんも選挙をやられて、選挙カーを走らせているとわかるとおり、こんなになってしまいます。そこで、どこにとめればいいのかということで今、社会福祉協議会も悩んでいるところだと思います。空地があれば空地を、民地があれば一時借用するという問題も出てくると思いますけれども、これについてはもう少し時間をいただきたいと思っています。
 以上でございます。

◆(久保田英賢) ぜひ高齢者の皆さんが本当に外出しやすい支援というものを考えていただきたいと思います。