平成28年9月第3回定例会 280915
4)高齢者施策においての魅力づくりの現状と今後について
◆ 久保田英賢 議員
4点目は、高齢者施策においての魅力づくりの現状と今後についてです。
高齢化社会を迎えるのは海老名市だけではありません。今後迎える超高齢化社会に向けて、高齢者の皆様に対しての取り組みの充実はとても重要なものであります。高齢者が安心して生活できるまちはまさに住み続けたいと思う最重要事項だと思います。誰もがいつまでも元気で生涯現役で過ごせることが人生において喜ばしいことです。しかし、認知症になってしまう方も年々ふえてきております。なかなかそうはいかない現実があります。そんな中、高齢者においての魅力づくりの現状と今後についてお伺いをいたします
◎市長 内野優
4点目につきましては保健福祉部長から、答弁いたします。
◎保健福祉部長 橋本祐司
4点目の高齢者施策においての魅力づくりの現状と今後についてでございます。
高齢者がいつまでも健康で生涯現役で過ごすためには、心身が健康であることや生きがいを持って生活することが大切なことでございます。このため、健康寿命を延ばすための健康づくりの推進と、定期的な外出はもとより、生きがいを持って学び、就業、交流ができる活動の支援に取り組んできております。このうち、健康増進事業としては、介護予防教室や健康診査、相談があり、生きがいと社会参加の機会の場としてはシルバー人材センターでの就労支援があり、交流の場としては、地域住民により運営されている地域サロンなどがございます。また、高齢化の進展に伴い、認知症の方もふえていくことから、その家族を含めた支援としても、認知症を正しく理解してもらうための普及活動は大変重要であると認識しております。認知症予防のため、人と会い、会話し、楽しくおしゃべりすることも脳を活性化させると言われていることから、地域で運営するサロンの拡充にも取り組んでいるところでございます。いずれにいたしましても、高齢者が住みなれた地域でいつまでも健康で生きがいを持って生活できるまちづくりを目指してまいります。
以上でございます。
◆ 久保田英賢 議員
高齢者についての魅力づくりに入りたいと思います。
高齢者においては、活躍できる場所があったり、もしくは介護とか医療の予防に力を入れていたりとか、もしくは病気や介護になったときに、しっかりとした医療とか福祉の体制整備ができている。こんなことが魅力づくりの1つになるのかなと思いますが、もう1つは外出支援策。高齢者になると、車の運転ができなくなって、外出の支援という部分に関しては非常に重要になってくると思います。
認知症の話、先ほど保健福祉部長のほうからも答弁がありましたけれども、全国を見てみると、2012年の時点で認知症高齢者が462万人と言われています。さらにその予備軍ではないのですけれども、軽度の認知症の高齢者が400万人と言われていて、65歳以上の4人に1人が認知症もしくは軽度の認知症の予備軍ということになっていると言われています。2025年には462万人が700万人になってくるというふうにも厚生労働省のほうでは推計を出されていますけれども、この認知症にならない取り組み、予防ができるということがあるとお聞きをしていますし、海老名のまちって、認知症に対してならない取り組み、すごいのだよというのも1つの魅力にもなってくるのかなと思います。現在、海老名市内の認知症の高齢者の数が2369人いらっしゃいます。この予防という部分に関してどんな取り組みをされているか、お伺いしたいと思います。
◎保健福祉部長 橋本祐司
市では、脳の活性化、認知機能の改善のために、読み書き、計算、あるいは運動、栄養等のプログラム、こういったものを組み合わせましたまるごと介護予防教室であったり、脳の健康学習教室、脳イキイキ教室、こういったものを実施してございます。また、医師とか歯科医師、こういった専門職の方による相談事業と、またこの専門職の方々に出前講座といったものも開催をしていただいてございます。また、保健相談センター、こちらのほうに今年度から設置されています未病センターでは、記憶力、探索能力とか処理速度、疲労度、ストレスチェックといったことが市民が自由に使えるような形で脳年齢の測定機器、そういったものも設置をしてございます。
以上でございます。
◆ 久保田英賢 議員
ありがとうございます。認知症になりにくい取り組みをしているまちなんていうのは本当に非常にいいと思いますので、ますますいろいろな形で、愛知県の尾張旭市では、そういう頭の健康チェックなんていうシステムを使っていろいろなことをやられていますけれども、ぜひそんな研究をしていただいて、さらに取り組んでいただければと思います。
先ほど言った高齢者の足の部分なのですけれども、近隣というか、神奈川県の中のある市では、コミタクというのをやられているみたいです。コミュニティタクシーなのですけれども、小さいエリアで循環をしていく。今、海老名市、コミバスもぬくもり号も一生懸命やっていただいているのですけれども、コミバスは結構エリアが長くて、乗るとずっと乗っていなければいけないとか、いろいろなこがある中で、小さな、大体30分ぐらいの中で、15人乗りのタクシーが巡回して、1人200円ぐらい負担をするらしいのです。そんなコミタクというものもありますので、例えば上今泉から駅を通って、市役所を通って、病院に行って、国分寺台からと、そういう小さい枠を循環するような制度もぜひ考えていただきたいなと思います。ちなみにある市でやっているタクシー会社は海老名にあるタクシー会社であります。そんなことをこの点に関してはお願いします。
教育部所管部分につきましては教育長から答弁いたします。
◎教育長 (伊藤文康)
次に、4点目の義務教育を終えた生徒のその後の状況把握の現状についてでございます。二十までは教育支援センターで対応しております。特に小中学校のときに不登校が続いている場合とか、さまざまな支援が必要な子たちについては、その後もびなるーむといって、あそこに通った子どもたちがいますけれども、それは追跡でやっているところでございます。ただ、久保田議員がおっしゃったように、その後にそういう状況になる子もありますので、今年度若者支援室ができた段階では、それら全てを調査しようかなと一瞬考えたのですけれども、まずは、昨年度中3の子たちについては若者支援室で十分にやりとりをして、調査をして、それを積み重ねていくのがいいかな。それ以外はいつでも相談を受けるという体制をとる中で把握するしかないかなとは考えているところでございます。
ただ、いずれにしましても、二十以上の方々については若者支援室、新支援室のほうで今度は対応することになると思います。これについては、私としては、今までは何かしたくても、それは海老名では対応できない、神奈川県のここの施設に行ってくださいと言っていたものが、一応海老名市でまずは受けて、その中でどんなところがいいか、コーディネートする。今は担当の者がいろいろな県の施設を回って名刺交換をしながら、どんなことができますかということをつなぐ役割、体制づくりをしています。電話相談なんかはもう既に7月1日からこれを進めるというので、既に3件ぐらい対応が入っているそうでございますけれども、そういう意味で今後、コーディネーター役が重要な1つになって、そういう中で就労まで、できればひきこもりの子が社会に出られるようなものを支援してまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
◆ 久保田英賢 議員
4点目の義務教育を終えた生徒のその後の状況把握の現状についてであります。平成22年7月の内閣の調査で、ひきこもりの状態にある人の数が約70万人いると数字化されています。義務教育を終えて高校に進学して、中退して引きこもってしまったというような例も数多くあると聞いています。義務教育期間だったら、学校とかえびりーぶがしっかりと窓口になってくださると思うのですけれども、そこからいろいろなところにサービスがつながっていくと思います。しかし、現在、海老名市においてのひきこもりという相談窓口は、例えば保健福祉部の部分、教育部の部分ではどういう窓口になっているのか、お伺いしたいと思います。
◎保健福祉部次長 (小澤孝夫)
保健福祉部としましては、ひきこもりと言われる方の支援の窓口は相談支援事業所のびーな’S(ビーナス)や結夢で対応してございます。また、そのほか市の障がい福祉課においてもケースワーカーが対応しております。
以上でございます。
◎教育部次長 (金指太一郎)
教育部の窓口でございますけれども、先ほどの教育長のご答弁にもございましたが、本年の4月に新たに教育委員会教育部学び支援課に若者支援室を設置してございますので、こちらが相談窓口ということでございます。
以上でございます。
◆ 久保田英賢 議員
となりますと、教育部はえびりーぶをもって若者支援室があって、保健福祉部は障がい福祉課の窓口があってというようなことになってくると思うのです。みんなが連携すればいいのだろうけれども、やっぱりわかりづらいところがあると思うので、ここも一元化が必要だと思います。ぜひその辺は、これから若者支援室をつくっていく中でしっかりと教育部と保健福祉部で、そういう相談が来たときには、どこが窓口で、どこがコーディネートしていくのかというところは本当に必要だと思います。
そのひきこもりに関してなのですけれども、ひきこもりの背景にあるのは精神の障がいが95パーセントあると言われております。なので、なかなかひきこもりの人に出てきてくださいと言っても、ひきこもっているのだから出てくるわけがなくて、家族の人もそういう形では親御さんも恥ずかしくてなかなか行けないとか、周りには言えないという現状がある中で、そういう人たちをどうやって拾っていくかという部分に関しては、ひきこもりでもこういう相談ができるのだよ、こういうことが安心できるのだよというようなものをしっかりと海老名市としてもPRしていったりとかする必要が私はあるのではないかなと思います。和歌山大学ひきこもり回復支援プログラムというのがありまして、大学生を使ってのプログラムなのですけれども、そのプログラムを受けたひきこもりの大学生は、96パーセントが社会復帰できたというようなプログラムもあります。こんな実践をやられているセンターなんかも今、各地域にあると思いますので、ぜひそういうところとの連携をしていっていただきたいなと思います。
赤ちゃんから成人になるまで、海老名市は本当に充実した子育て支援策があると思います。ぜひ1つ1つの支援策に関して、やっぱり教育部と保健福祉部と同じ方向は向いているのだけれども、連携が若干できていない点というものがありますし、そこが重なっていくことによってさらにいいサービスにつながってくると思いますので、ぜひその点を協議していただいて、いいものをつくっていただくことをお願いして、私の一般質問を終わります。