平成27年3月17日【学校評議員制度について】

平成27年3月第1回定例会 261209
「学校評議員制度について」

3番目は「学校評議員制度」についてです。
 平成12年の学校教育法施行規則などの一部改正に伴って、学校評議員制度ができました。市内の小中学校でも学校評議員制度が行われていますが、この制度導入の経緯、背景と目的をお伺いいたします。また、現在どのような制度運用をされているか、評議員の役割は何か、そして、どのような効果があるかをお伺いいたします。

○議長(藤澤菊枝 議員) 

◎教育長(伊藤文康)
 それでは、3番目の「学校評議員制度」についてご答弁させていただきます。
 議員ご指摘のように、平成12年の学校教育法の施行規則によって学校評議員制度ができ上がりました。そのころ、海老名市はちょうどひびきあう教育を提唱したところでございまして、学校、家庭、地域のひびきあいという中で、すぐに平成13年度から学校評議員制度を導入した経緯がございます。学校評議員は、学校長の求めに応じて意見をいただくという制度でございます。ですので、学校長は自分の学校経営を説明して、説明責任をまず果たす、それから、それについてご意見をいただく、また、必要に応じて評議員に地域で協力いただきたいことを協力のお願いをするという会でございます。そういう意味で、随時学校長は自分の学校経営で困ったこと、相談したいことがあったら、その学校評議員に電話をするなり、来ていただくなり、また、自分が会いに行って相談するという、それが学校評議員制度の本当の趣旨でございます。
 現状では、各学校は学校評議員の方を集めて評議員会という形で、例えば年度初めに来ていただいて、学校の今年度の状況を話したり、また、各行事に来ていただいて、行事を見た感想をいただいたり、ご意見をいただいたりしているところでございます。学期1回で年3回ぐらいの運用が今図られているところでございます。学校長のほうは学校評議員との関係の中で、いろいろなお願いができるとか、また、率直な意見をいただくということで、非常に効果はあるということでございます。ただ、15年近くなって、形骸化とは言いませんけれども、同じように会議が年3回あって、説明して、最後に反省を聞いてということでなっているということは、これは拭い去れないなと私自身も感じているところでございます。今後、海老名は、海老名型のコミュニティスクールに学校を変えていきたいというのが私の考え方で、今、学校と協議していますので、その中で学校評議員制度については、また見直しを図っていきたいと考えているところでございます

○議長(藤澤菊枝 議員) 久保田英賢議員。

◆(久保田英賢 議員)
最後に、「学校評議員制度」に行きますが、学校評議員制度、いろいろと校長先生の相談相手になっているということをお伺いして、わかりました。この点に関して1点だけお伺いしたいと思いますが、平成27年度から行われる子ども学校支援事業が始まろうとしています。各学校の地域の応援団をつくっていこうということがこの取り組みだと思いますが、まさに役割としては評議員も学校の応援団だと私は思うのですけれども、この事業における評議員の位置づけをどのように考えられているのか、お伺いしたいと思います。

○議長(藤澤菊枝 議員) 教育長。

◎教育長(伊藤文康) 先ほども少し話したのですけれども、この後、海老名はコミュニティスクールに19校したいというのが私の考えでございます。学校評議員はまだ学校のほうに軸があって、学校が学校経営を進めるから、周りの人に聞くという考え方でございます。コミュニティスクールになると、学校経営を周りの地域の人と一緒に学校をつくるという考え方でございます。その意向が必要だと私は考えております。ですので、その時点で学校評議員はなくなると私は考えております。ただ、議員ご指摘の子ども学校支援事業、これは社会教育の分野ではあるのですけれども、それらを学校の経営を学校側と一緒に話し合って一緒になってつくり上げるような形にここ数年で変えていきたいという考え方でございます。その時点では学校評議員制度は既に役割は終えると考えております。

○議長(藤澤菊枝 議員) 久保田英賢議員。

◆(久保田英賢 議員) 新たな形で学校の応援団を小学校においても中学校においてもつくっていこうという、その考えに関しては賛同できますし、ただ、当初、教育長言われていた、やっぱり形骸化ということは否めないところがありますので、その地域の特性に合わせた、地域独自の形の学校応援団をつくっていただくことをお願いして、終わります。