平成26年9月17日【えびなっ子しあわせプランにおける『人間関係づくり計画』について】

平成26年9月第3回定例会 260917
「えびなっ子しあわせプランにおける『人間関係づくり計画』について」

2番目は「えびなっ子しあわせプランにおける『人間関係づくり計画』」についてです。
 平成26年から3年間の教育構想、えびなっ子しあわせプランを発表され、実行されています。非常にわかりやすい内容で、期待するところであります。本プランで身につける幸せに生きるために必要な力は3点あると思いますが、今回はその中の2番目、集団の一員として人間関係を構築し、集団の中で自分を生かせる力を身につけるというテーマに絞って伺っていこうと思います。
 教育長は、12月の質問時に、このことについて、「よりよい人間関係ということで、社会の一員として自分の力を発揮したり、自分の役割を果たすような、そういう大人になってほしい。そのための力を身につけてほしい」と答弁されておりました。集団での人間関係づくりは、義務教育の大きな目的でもあると思います。現代社会では、大人の社会でも、集団での人間関係がうまくいかないことが多くなっております。人間関係づくり、いわゆるコミュニケーションがうまくとれないことによって、いじめや不登校、ひきこもりなどの抑制にもつながっていくと思います。
 ここでお伺いします。このプランの中にある人間関係にかかわる取り組みについて、その取り組みの目的や意図がどのようなところにあるのか、お伺いをいたします。

2番目の「えびなっ子しあわせプランにおける『人間関係づくり計画』」につきましては教育長から、答弁いたします。

○議長(市川敏彦 議員) 2番目について教育長。

◎教育長(伊藤文康) 2番目の「えびなっ子しあわせプランにおける『人間関係づくり計画』」についてでございます。
 これについては、先ほど目的と意図ということでおっしゃいましたけれども、意図としては、社会の関係の希薄さはこの後どんどん進行すると私は考えております。そういう中で、子どもたちが社会に出たときに、地域の中で何かの役割を果たしたり、または地域をよりよくしようと自分たちで協力できる子どもたちになってほしいというのが願いで、それが意図でございます。そのための目的として、例えば小学校ですと、学級が1つの社会ですので、そこで係をやるということは自分の役割を果たすということです。それによって人のために役立つ。それで褒めてもらえる。やっぱり集団の中にいるのが心地よい。それから、自分のクラスをいいクラスにしたいからとみんなで話し合う。そういうものを9年間を通して、学校教育ですから、組織的に意図的にプログラムしたものをつくっていきたいと考えて、そのための計画ということでございます。これはいじめとか、不登校の防止にもつながると考えているところでございます。
 以上です。

○議長(市川敏彦 議員) 久保田英賢議員。

◆(久保田英賢 議員)
続きまして、「えびなっ子しあわせプランにおける『人間関係づくり計画』」に関してであります。
 人間関係づくりなのですけれども、具体的な計画の内容についてお伺いしたいと思います。

○議長(市川敏彦 議員) 教育長。

◎教育長(伊藤文康) 3年計画の1年目で、今、学校、教育委員会から、16名で委員会を構成して、今年度、4月から始まったところでございます。今、具体的に考えているのは、3つの理論、実践ということで、1つ目は、アドベンチャープログラムという、アメリカで考案されたプログラムで、心を育てる手法で、よく会社とか企業の研修とか、また、学校でも取り入れられておりますけれども、それを進めていこうと思っています。これについては、ゲームとか、いろいろな課題解決のものをやって、お互いに力を合わせて、心を合わせてつくるということで、このことについては玉川大学がかなり進んでいますので、もう既に玉川のほうに研修に委員が行っているところでございます。
 2つ目は、異年齢の交流活動で、今でも小学校1年生と6年生とか、その活動ですけれども、これ自体は、子どもたち同士が触れ合いながら心をつなぐということで、文科省もいじめ防止の1つの手法であると推奨しているところで、これが2つ目でございます。
 3つ目が、学級アセスメントという、ちょっと難しいあれですけれども、学級の状態を1人1人の集団を、先生たちがそれを把握する手法なのです。それによって学級経営能力、要するに集団を高める力を子どもたちを見ることで、先生方の力を高めていきたい、そういうことで、もう既にそれについて研究を始めて、これをどのような形で計画、9年間でプログラムするかを、今後2年間かけてじっくり考えて進めていきたいと考えております。
 以上です。

○議長(市川敏彦 議員) 久保田英賢議員。

◆(久保田英賢 議員) 人間関係づくりというのは非常に重要なことだと思っていますし、基本的には自分を認めるというところから始まるのではないかというふうに思います。自分を大切にする気持ちから他人を思いやる気持ちが生まれてくるというふうに思うのです。まさに人権教育にもかかわってくると思いますので、人権についてもぜひ項目を含めていっていただきたいと思います。
 ひびきあう教育では、子どもの人権を守り、人権意識を育む教育とあります。子どもの権利条約を批准している我が国においては、当市で子どもの人権についていろいろな取り組みをされていると思いますが、その点に対してどんな取り組みをされているのか、お伺いしたいと思います。

○議長(市川敏彦 議員) 教育長。

◎教育長(伊藤文康) 人権教育の取り組みということでございます。議員ご指摘のように、子どもの権利条約については、市でも独自に資料を作成しておりまして、それを小学校4年生と中学校1年生に全員配付して、それを活用した事業を展開しております。それから、教職員のほうは人権の研修を毎年確実に行って、ことしは人権教育資料を活用した指導方法について、講義と実際に演習を行いました。それから、小中学校の子どもたちを私も見てすばらしいと思ったのは、地球のステージを行っております。医師である桑山さんに来ていただいて、桑山さんの語り、歌、それから映像で、子どもたちに人の生き方とか、人権について深く考えさせる、そのようなステージをそういう内容のものを行っております。今年度まで各校2回既に行っています。来年度から海老名版ということで、桑山さんと話を進めているところでございますので、またこれを地球のステージを充実して、子どもたちの人権意識の向上、また、教職員も含めて人権意識の向上に努めてまいりたいと考えております。
 以上です。

○議長(市川敏彦 議員) 久保田英賢議員。

◆(久保田英賢 議員) 地球のステージもラウンドされた事業ということで、また今度は海老名版ということで、非常に期待ができると思います。私もいろいろ勉強しておりまして、1つ、人間関係づくり、人権の視点からもすごく効果があるプログラム、前回というか、前にもご提案をさせていただきましたが、CAPというプログラム、もうご存じだと思います。平成20年から22年までの間、市のほうでも取り組まれた経過があると思います。そして、東柏ケ谷小学校では、平成13年の夏休みに、ある事件が起きて、それをきっかけに保護者と先生が、そういう事件や事故に対して何か対応する必要があるだろうということで、先生たちと保護者が一緒になって、何かいいプログラムはないかということで探したプログラムがCAPだそうです。これ以降、小学校3年生に対して、予算はPTAの予算を使って、この事業を実施しているそうです。プログラムは、最初に、大切な権利、安心、自信、自由というものについて学びます。この3つの権利が生きるために必要なのだよということを子どもたちに伝え、誰でも安心して自信を持って自由に生きる権利があるのだ、そういうことを教えます。そして、いじめや虐待、暴力は、この3つの権利を侵す行為なのだ、そんなことを教えていくプログラムになっています。
 プログラムの詳細は割愛させていただきますが、こういうことをただ言葉で言うだけではなくて、寸劇、ロールプレーの形式で学ぶプログラムになっておりまして、非常にシンプルで、伝わりやすい内容になっております。いじめや虐待、暴力というものから私は不登校や自殺に多く結びついていることがあると思います。過去のいじめの質問のときに、いじめを防止するには、子どもたちが互いに尊重し合い、思いやりのある心を持って接することのできる良好な人間関係を築くことが重要であると考えております。しかしながら、集団の中でさまざまな要因からいじめが発生し、いじめを完全に防止することは難しく、どの学校でも起こり得るものでございます。いじめがあった際には、周囲が素早くそのサインをキャッチし、敏速かつ適切に対応することが求められます。また、いじめから自分の身を守るためには、その子どもがそういったいじめのサインをきちんと発信したり、嫌なことをはっきりと断ったり、周囲に助けを求めたりすることができるようなことが望まれますというふうにありました。まさにこれはCAPの中身そのものだというふうに私は思っております。
 今回、この質問をするに当たって、相模原市に視察に行かせていただきました。相模原市は、自分を大切にする気持ちを育てるとともに、みずからの身を守るための基本的な考え方や行動習慣を取得するためという事業目的の中、市内72校の小学校低学年と、あと初任者研修において、このプログラムを平成19年から実施されているそうです。担当者の人と話をしまして、教育課程の中で人権の授業もそれぞれあるのですけれども、また、外部から来た人に人権に関するもの、また、人間関係づくりに関することをやってもらうことは非常に効果があるというような話がありました。人権教育の一環として、また、人間関係の構築の基礎プログラムとしてご検討をいただきたいと思いますが、教育長のお考えをお伺いしたいと思います。

○議長(市川敏彦 議員) 教育長。

◎教育長(伊藤文康) CAPプログラム、アメリカで子どもたちの暴力防止から始まったものでございます。それまで子どもたちは無力だ、子どもたちは力がないから大人が守るというのではなくて、そうではない、子どもたちは力があるから、まずノーと言いましょう、または逃げましょうとか、誰かに相談しましょうとか、そういう子どもたちの活動をロールプレーで教えるもので、あとは最近、地域コミュニティでそれを守ろうという研修も地域の方とかかなり出てきますので、その価値は非常に高いと私も判断しているところでございます。おっしゃる中で、現状もやっていただいている。それ自体については、各学校とか、またはPTAのほうからでなくてもひびきあいのお金があります。各学校でやっていただくのは私は全然それでいいと思うし、推奨していきたいと考えております。ただ、市全体となった場合、先ほどあったように、地球のステージを1つの事業としておりますので、今後、そういう中で、CAPの導入についてはまたいろいろ検討、考えて、どのような形になるかわかりませんけれども、ただ、現状では、今やっていることは私は悪いと思っていませんので、各学校、また、各PTAの方々でそれを推奨していきたいという考え方でございます。
 以上です。

○議長(市川敏彦 議員) 久保田英賢議員。

◆(久保田英賢 議員) ありがとうございます。海老名市では、平成23年から市立の保育園5園でも、CAPのプログラムを保育士の方々と、あと年長さんに対して行っております。園長先生とちょっとお話をしたら、子どもたちにとって非常に効果が出ている、大人との距離感とか、先ほど教育長も言いましたけれども、嫌というふうに断るようなことも、年長さんの中でも身についているというお話がありました。東柏ではもう14年目で、保育園でも4年目、相模原では、他市ですけれども、72校で8年目やっております。いろいろなやり方があるので、私は全校で必ずやってくれということを申し上げたいのではなくて、1つそういうプログラムの実績が市内の中でもある中で、そういうものをぜひ研究を、行政用語的な研究ではなくて、本当に研究をしていっていただきたいと思います。相模原規模の中で行うとしたら、市の予算は大体100万円ちょっとぐらいの予算ということも伺っております。ぜひご検討をお願いしたいということを要望して、この質問は終わります。