平成24年12月第4回定例会(平成24年12月11日)
【高齢者の健康づくりについて】
2番目、「高齢者の健康づくり」についてです。
海老名市内でも、高齢化率は11月時点で19.9パーセントになっております。高齢者に対する施策の中で最も重要な点は、やりがい、生きがいを持っていただける事業を行っていくことだと思っております。高齢者のだれもが、やりがい、生きがいを持って、生涯現役で健康で元気に過ごしているまちであれば、医療費や介護費用が少ないまちにもなるでしょう。それだけではなく、まちに活気が出てくるように思います。海老名市では、高齢者の皆様に健康で、いつまでも元気でいていただくためにさまざまな取り組みもされていると思いますが、今後、高齢者の健康づくりについて新しい取り組みなどをどのようにお考えか、お伺いをいたします。
◎市長(内野優)2番目の「高齢者の健康づくり」についてでございます。
少子・高齢化の進展と核家族化により、市内でもひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯が増加しております。今後の高齢者施策といたしましては、高齢者が地域で自立した生活を営めるよう、医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスを切れ目なく提供できる地域包括ケアシステムの構築が求められております。また、元気な高齢者の方々には、要介護にならないための生きがいづくりや社会参加への促進など介護予防につながる施策を展開する必要があるものと考えております。さらに、高齢者の方々がこれまで培ってこられた知識や経験を地域社会に生かしていただくための施策を展開していくことも、今後の課題の1つであると思っております。このため現在、新たな取り組みといたしまして、介護の支援に対してポイントを付与する制度を検討しているところでございます。この制度は、元気な高齢者のボランティア活動などによる社会参加を促進することで、本人の健康増進に加え、介護予防としての効果も期待するものでございます。さらに、これらの効果に加え、地域における高齢者の生きがいや支え合い、見守り活動につながることも期待するところでございます。今後、制度設計に当たりましては、関係団体や高齢者施設などと調整してまいりたいと考えております。
◎保健福祉部次長(清田芳郎) 2番目の「高齢者の健康づくり」の中の新たな試みの詳細でございますが、介護の支援に対してポイントを付与する制度は、元気な高齢者の方に介護を目的としたボランティア活動を行っていただき、その実績によるポイント点数に応じて、何らかの特典と交換できるという制度でございます。この事業の効果といたしましては、高齢者の介護予防や生きがいをつくり出す機会となることでございます。また、活動に参加することで、自身が介護保険を利用する際の理解につながるほか、介護現場を体験することで、介護の仕方や介護問題への関心を深めていただくことも期待されております。ボランティア活動の対象者は、介護予防という観点から、65歳以上の高齢者の方々と考えております。活動の内容でございますが、在宅では、話し相手、ごみ出しや掃除などの家事援助を、また、高齢者施設では、洗濯物の整理、食事の配ぜん、イベントの手伝いなどが想定されると考えております。
なお、事業化に当たりましては、既存のボランティア活動との兼ね合いや対象とする活動などの基準づくり、受け入れ家庭や施設との調整、また、研修やポイントの管理などの課題がございます。このため、制度について、介護支援を実践する地域包括支援センターやケアマネジャー、また、ボランティア団体の事務局である社会福祉協議会などと詳細について調整を行ってまいります。
いずれにいたしましても、有効な施策となるよう制度設計を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆(久保田英賢 議員)2番目の「高齢者の健康づくり」についてであります。
高齢者の健康づくりに関しては、さまざまな事業を今現在もやっていただいていると思います。さまざまな事業をやっていただいている中で、また今回、介護ボランティアのポイントをつけるサービスを新たに考えられていると思うのですが、例えば65歳以上の方が介護施設において、もしくは在宅でもやってみようというお考えみたいですが、そういうポイントの対象者になる方は実際どれぐらいいると思われているのか、お聞かせをいただけますか。
◎保健福祉部次長(清田芳郎) ボランティアの対象の人数がどのくらいかということでございますが、市内の1つの特別養護老人ホームを例に挙げますと、ボランティアの登録者数が個人で50人、団体で10人程度という話も聞いております。市内にはほかに多くの高齢者施設がございますので、その中にもボランティアとして活動されている方はいらっしゃるはずでございます。この制度の中では在宅の介護も対象にしたいと考えておりますので、在宅のことをよくわかっている地域包括支援センターなどを通じまして、そういう把握もしていかなければいけないなと思っております。このようなことから、その対象人数につきましては、今後関係する施設などと調整をしながら考えていきたいと思っております。
以上でございます。
◆(久保田英賢 議員) ありがとうございます。今、本当に海老名市の中ではさまざまな予防介護を含めた事業をやられていると思います。健康の維持、増進であったり、疾病の早期の発見であったり、もしくは介護予防という本当にさまざまな高齢者に対しての事業をやられて、みんなが本当に元気にこのまちで過ごせていけるようなものに対して取り組んでいっていると思いますし、また、今回ご提案の新たな介護ポイントというものに関しても、家に閉じこもって家のことをやっているだけではなくて、できれば人の役に立って、何かやってみようというような意識を持ってもらえるようなものにもなっていくのかなと思います。
ただ、1点、ちょっと気になるのは、やってみようと思う方が具体的に、じゃ、やってみようと思ったときに、直接施設に行くのか、もしくは直接だれか高齢者を探すのかというのはなかなか難しいと思うのですが、そういう高齢者同士をつなぐというものに関してはどのようにお考えなのか、お聞かせください。
◎保健福祉部次長(清田芳郎) ボランティアと在宅や施設との間をどのように結びつけるかでございますけれども、まず、ボランティアは登録方式にするような考え方でございます。そして、在宅については地域包括支援センターですとかケアマネジャー等、また、施設につきましては特別養護老人ホームなどの高齢者施設と意見交換を進めながら、その中でボランティアの方と介護を必要とされる方とを有効に結びつける方法を考えていきたいと思っております。また、ボランティア団体の事務局として、活動の推進役であります社会福祉協議会には全体をまとめるコーディネーター的な役割を担っていただきたいなとも思っております。
いずれにいたしましても、人と人とのつなぎが円滑に実施できるような制度をつくっていきたいと思っております。
以上でございます。
◆(久保田英賢 議員) ありがとうございます。今さまざまな事業をやられていること、また、新たな事業が行われることというものに関しては、前に出ていこう、何かやってみようという活動的な高齢者の方々には物すごく有効なことだと思うのですが、問題は、やはりなかなか表に出てこられない、元気なのだけれども、家で引きこもってしまっているような方々にどうやってそういういろいろな事業に参加をしてもらって、健康増進につなげていくか、もしくは予防介護につなげていただくかということもぜひ研究をしていただいて、そういう方々もみんな積極的に参加ができるようなことを考えていただければと思い、要望とさせていただきます。