平成25年12月11日(平成25年第4回定例会第3日)
【市民に対する健康づくりの啓発について】
◆(久保田英賢)3番目は、「市民に対する健康づくりの啓発」についてです。
誰もが健康で生涯現役で過ごせることを望んでいるわけであります。市内の年間死亡数を見ますと、平成20年に773人だったものが平成23年には848人と増加傾向にあります。市では、生活習慣病の予防を初め、健全な食生活や適度な運動、スポーツを通じての健康づくり、さらには適切な地域医療体制について、市民のニーズに応えながら相互に補う形で、海老名市スポーツ健康推進計画を策定されました。
ここでお伺いをいたします。市ではさまざまな事業をもって健康づくりに取り組まれていますが、市民の健康づくりについてどのように考えているかをお伺いいたします。
◎市長(内野優) 3番目の「市民に対する健康づくりの啓発」についてでございます。
昨日の久保田議員の会派の団長であります鈴木議員にもお答えしたとおり、今、健康を視点に置こうという形で、神奈川県も動いています。あるいは神奈川県が動いたとしても、神奈川県は900万人の人口で、政令指定都市がその3分の2を持っていますから、各市町村が健康に対しての取り組みをすることが必要でございます。そういった面では、私ども、ちょうど健康増進棟ができる関係で、昨年から海老名市スポーツ健康推進計画をつくりました。目標とか、いろいろ定めております。これを1つ1つ実現することによって、市民1人1人の皆さんの健康に対する認識が深まればと思っているところでございます。このような中、平成17年ごろだと思いますが、3年間、テーマを決めてやってまいりました。防災の年とか、子どもの年とか、いろいろやりましたけれども、今回はテーマを決めて、1つそこで全庁的に職員も認識を持っていただいてやっていこうという形で、平成26年度は、「めざせ健康 すくすく海老名~海老名の元気は あなたの元気から~」という合い言葉で、各種事業において市民の健康づくりのサポートができるような取り組み、仕組みを考えていきたいと思っているところでございます。
◆(久保田英賢) そして、最後でありますけれども、「市民に対する健康づくりの啓発」であります。市では、スポーツ計画を見ますと、いっぱいいろいろな事業をやられております。これだけ多くの事業をやって、健康づくりのきっかけを図ってもらっていると思います。また、がん検診を初め、多くの検診もいろいろ図っていただいて、検診も健康づくりの一環だと思うのですね。ここでちょっとお伺いしたいのですけれども、これらの健康づくりのきっかけになっている、例えば検診であるとか、もしくはスポーツ関連事業の参加の状況というのは今どうなっているか、お伺いしたいと思います。
◎市民協働部長(井上重男) スポーツ振興で現在取り組んでいる内容でございますけれども、先般策定いたしました海老名市スポーツ健康推進計画では、一市民一スポーツレクリエーションの実現とみんなで楽しく健康づくりを基本理念に掲げて取り組んでおります。この計画では、成人のスポーツ未実施率をゼロに近づけることを目標の1つに設定しております。その中で、健康づくりを目的として行っている事業につきましては、子どもから高齢者までの誰もが気軽に参加できるよう趣向を凝らして開催しているところでございます。主な事業といたしましては、毎年5月に開催しております市民ウォークがございます。このウォークでは、健脚コースやファミリーコース、史跡コースを設定しております。参加者からは、目的に合ったコースを選択し、参加できることから好評を得ており、ことしは1000名を超える参加者がございました。
次に、スポーツレクリエーションフェスティバルでございます。運動公園の全施設を使ってさまざまなスポーツが体感できるこのフェスティバルには、ことしは9000名近くの参加がございました。同時開催しておりますえびな玉入れ選手権につきましては、小学生だけで構成するジュニア部門や、65歳以上だけで構成するシニア部門などを設けておりまして、156チーム、約1000名の方々の参加がございました。
続いて、10月に開催をいたしましたえびな健康マラソン大会でございますが、この大会は、年齢や性別ごとに31の部門を設け、部門ごとに記録証を交付するなど、参加意欲を引き立てるようにして取り組んでございます。本年は、2歳から76歳までの1900名近い参加がございまして、沿道では多くの方々が応援していることもあり、幅広い年齢層の市民へ健康意識を啓発する事業であると考えてございます。
また、文化事業としても健康を意識した取り組みを実施しております。代表的な事業といたしましては、毎年開催し、多くの方々に喜ばれておりますエビナ・プロムナード・コンサートがございます。日ごろのストレスなどから開放され、健康な心を保っていただけるよう、神奈川フィルハーモニー管弦楽団と楽曲の選定を行って開催しております。また、どなたでも気軽に立ち寄っていただき、心の健康につながりますよう、小さな音楽会も今後とも充実させ、取り組んでまいります。このように心身ともに健康につながるような事業を実施しております。
以上です。
◎保健福祉部長(窪田一夫) 検診ということでございますので、がん検診の受診率についてご説明申し上げます。
平成24年度になりますが、胃がん検診は8.4パーセント、大腸がん検診は11.2パーセント、肺がん検診は6.9パーセント、乳がん検診は16.8パーセント、子宮がん検診及び前立腺がん検診は12.6パーセントとなっております。受診率の向上策でございますが、子宮頸がん、乳がん、大腸がん検診につきましては、国庫補助事業ということで、無料クーポン券の配付事業を行っております。また、胃がん検診、肺がん検診につきましては、市の単独事業として無料受診券を発行しております。さらに、今年度は無料クーポン券の未利用者に対しまして受診勧奨の再通知を発送しておりまして、受診率の向上に努めております。
以上でございます。
◆(久保田英賢) ここで市長にお伺いしたいと思うのですけれども、来年は健康の年ということで、市の中で2部にわたってそういう健康づくりに取り組んでいこうという計画があると思うのですが、この健康の年としてどんなことを中心に、どんなところを目玉に活動していくのかというところを、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
◎市長(内野優) 単なる検診をやっていただきたい、あるいはスポーツをやっていただきたいと言っても、そうはならないというふうに思っています。現実におもしろい話で、海老名市内にはスポーツジムが3カ所あります。厚木は何カ所あるかというと、5カ所、海老名の人口の倍の大和市は何カ所かというと、2カ所しかありません。座間市は1カ所。海老名は、西口区画整理の周辺にもう1カ所ジムができるという話になっています。これだけジムができて、今度は海老名市が健康増進棟をつくりますから、健康に対してのスポーツの感覚はある程度高くなっていくだろうと思っています。そういった面では、スポーツをやる人たちは、自分の1日のサイクルでやっているのですね。そういった部分があります。これからやろうという人もいらっしゃいます。だけど、スポーツをやらなくても健康に注意して、検診をやったり、文化の関係でも、先ほど言った神奈川フィルハーモニー管弦楽団の音楽を聞くのも健康だというふうに思っています。
そういった面で、来年、健康マイレージを自己申告に基づいて、あるいは市の事業に参加した人のレベルを上げるとか、通年を通してやった段階で、一番の最優秀者に、全員に渡すと相当な人数になってしまいますから、これは協賛団体や協賛事業所を募りまして、そういった部分でお金をかけないように、民間の方の協力を得ながら、何かやったことによってその部分が、自分も健康だけれども、プラスアルファというのはいいのではないかなというふうに思っています。そういった企画をこれからも練って、やって、できれば来年の3月の予算委員会等では、こういった具体的にやっていきたいという形が出ればなというふうに思っています。
以上でございます。
◆(久保田英賢) 私も今まさにその辺のことを言おうと思ったのですけれども、市長に先に言われてしまったのですが、スポーツとか、検診とか、いろいろといい事業をたくさんやっているのですけれども、参加をしようという意欲がない。そこを上げていくためには、私もまさに同じように、ゲーム性というのはやはり1つ大事だと思います。いろいろな事業に参加をして、マイレージがたまっていくというのは非常に楽しいことだと思いますし、海老名では本当にそれだけいい事業をたくさんやられていると思いますので、その健康マイレージというものに関しましては、ぜひ進めていっていただきたいと思います。
もう1つ、私は先日、市の委託事業で包括支援センターが行っている介護者教室というのに顔を出させていただきました。定員が30名ぐらいで、もういっぱいの高齢者の方々が来ているのですけれども、ちょっとお話を聞くと、こういうのをやってくれるから、私はひきこもらなくていいのですよという話があって、ぜひこういうのをもっとやってもらいたい、だけど、いろいろなところでやっているのだけれども、近くじゃないと行けないのよというような話がありました。この点もいろいろ考えてみますと、地域包括支援センター、6つあるうちの中で、独自の事業として、生きがいの教室をやっているところがあります。今、市内では包括支援センターや健康なまちづくり協議会、健康普及員、社協、もしくは地区社協、いろいろな健康づくりをやられる団体があるのですけれども、ちょっとこの辺を整理していただいて、高齢者が集まりやすい場所というと、小学校1、2年生が歩いていける距離と同じぐらいの場所というような話があります。それは小学校区単位というところでありますので、ぜひその単位でそういうような健康づくりの事業をやっていただいて、参加するとマイレージが上がる、そんな企画をつくっていただければと思います。(時間切れのブザーが鳴る)
以上で終わります。