令和元年9月17日【災害対策】

令和元年9月17日第3回定例会
「災害対策」 R2.9.17

2点目は「災害対策」についてです。
 ことしに入ってからも、地震、台風、大雨など、自然災害による被害は数多く発生しています。記憶に新しいところでは、8月27日から九州北部地方を中心に局地的な猛烈な雨が降り、佐賀県、福岡県、長崎県に大雨特別警報が発表され、多くの被害が出ました。また、9月9日午前3時ごろに三浦半島付近を通過した台風15号は、関東地方では猛烈な暴風雨が吹き、観測史上1位の最大風速や最大瞬間風速を観測した地域もありました。千葉県の南部では、すさまじいばかりに家が破壊され、家々の壁や屋根には大小の穴があき、瓦などの飛来物が幾つも突き刺さっていて、まるで空爆をされたような被害だと現地の方からお話を伺いました。また、停電による被害も深刻で、台風より7日たった15日現在でも約12万6000世帯が停電となっていました。海老名市においても、暴風雨による被害のほか、9日の午前3時過ぎより午後3時過ぎまで停電する地域もあり、市民生活に大きな影響がありました。停電については今後の対応など、幾つかの課題が見つかったと思っております。
 平成29年6月定例会において「災害対策」について一般質問を行いました。前回お聞きしたところ、市は22の組合、団体などと協定を締結しており、協定締結後の取り組みについてもお話を伺い、幾つか提案もさせていただきました。今回はその締結先の中で、特に災害発生時に現場を担っていただける神奈川県トラック協会と海老名市建設業協会を中心に連携について、さらにお伺いをさせていただきます。
 現在、神奈川県トラック協会や海老名市建設業協会との災害協定の締結内容など、どのようなものになっているのか、また、具体的にどのような連携をとっていて、訓練はどのように実施をされているのか、お伺いをいたします。
〔久保田英賢議員 降壇〕
○議長(倉橋正美 議員) 市長の答弁を求めます。
                〔市長(内野 優) 登壇〕
◎市長(内野優) おはようございます。本日とあすの市政に関する一般質問で20名の議員から47項目についてご質問いただきました。誠心誠意答弁させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
 まず冒頭、先日の台風15号で千葉県で大きな被害がございました。被災された人たちに心からお見舞いを申し上げたいと思いますし、早急な復旧をやっていただきたいと思っています。
 神奈川県市長会では、神奈川県でそういった部分が一部あった場合については、市長会が現状把握しながら、神奈川県とともにいろいろな応援をしていこうということが取り決められております。よって、私ども今後、まだ千葉県の市長会、あるいは神奈川県からの指示もございませんので、そういった部分は少し見守りながらやっていきたいと思います。
 しかしながらその一方、海老名市では相当な被害がありました。被害といっても、倒木の被害や、あるいは分庁舎の一部も破損しました。これについては総額として相当な額のお金がかかっております。これにつきましては予備費で対応しますけれども、今後、まだまだ台風、あるいは災害の問題がありますので、最終日にそういった部分の予算計上をさせていただきたいと思っているところでございます。
 それでは、久保田英賢議員のご質問にお答えいたします。
2番目の「災害対策」についてでございます。
 本市では、災害時における応援について、他都市や民間事業者など93団体と協定を締結しております。災害により大きな被害を受けた場合、市単独では早期の復旧復興が困難なことから、この協定は大切であります。神奈川県トラック協会とは平成28年9月に、海老名市建設業協会とは同年7月に協定を締結しております。幸いこれまでに両協会が活動する機会はありませんが、各種訓練に参加していただいているほか、会議の場で意見交換を行い、顔の見える関係を築いております。今回の台風におきましても、建設業協会の数社に道路等の倒木があったところについてもいろいろ応援をいただいている現状がございます。いざというときには非常に頼りになると考えております。
詳細につきましては理事兼市長室長から答弁いたします。
◆(久保田英賢 議員)
「災害対策」の関係に入ります。南部の支援物資の集積所、そして今里の給油所に関して詳細に少し伺っていきたいと思います。
 先ほどご答弁の中でもお話がありました。南部支援物資の集積所と隣接している海老名サービスエリアの件に関してお伺いをしたいと思います。前回お話をさせていただいたときに、今の支援としてはプッシュ型の支援が主流になってきている中では、プッシュ型を受け入れる部分として南部支援物資の集積所は非常に有効であると思っています。そして、県外から来た支援物資を海老名サービスエリアで受けとめて、海老名サービスエリアから一般道に出られる出口があると思っていますけれども、そこでトラック協会と連携をした中で、南部の集積所に運ぶなんていうことが前回もご提案をさせていただきました。そのときに、サービスエリアとの連携はとても重要だというご回答をいただいておりましたけれども、進捗としてはいかがなのか、お伺いしたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 理事兼市長室長。
◎理事兼市長室長(萩原圭一) 前回のご提案を受けて中日本高速と調整確認したのですが、方針としては、サービスエリアとめ置きということで、一切車を外へ出さない。緊急時は本線も走らさなければ、外へも出さないというのが方針と承っていまして、簡単に10トントラックを外に出すというわけにはいかないみたいなのです。ただ、今の南部倉庫を活用するのは本市にとって非常に有効な方法なので、引き続き中日本高速とも調整を図っていきたいと考えています。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) あの一般道に出る出口の部分に関しては、2トントラックだったら悠々と出られるということで、10トン、大型はサービスエリアにとめ置きした中で、南部のほうから2トントラック等が入って、その荷物を受け取るなんていうこともできると思いますので、引き続き交渉のほうをお願いしたいと思います。
 そして、南部の支援物資の集積所の今後のさらなる活用に関してのお考えをお伺いしたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 理事兼市長室長。
◎理事兼市長室長(萩原圭一) 先ほどもご答弁させていただきましたとおり、大型エアテントをここで入れましたので、よそから入ってくるプッシュ型の支援物資をあそこに1度とめ置いて、それから市内の避難所に運ぶような拠点地として活用したい。また、災害時には緊急の災害対策本部としても活用できるということを視野に入れて活用していきたいと考えています。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) せっかくすばらしい土地でありますので、ぜひその活用を図っていただきたいと思いますし、県のトラック協会との提携ということで、もちろん海老名市だけの場所ということではないのかもしれませんけれども、もしそこが活用できるようになれば、もちろん海老名市にとっても、外部からの支援物資が集積できるというところではメリットにもつながるとも思いますので、引き続きいろいろと検討していっていただきたいなと思います。
 今里の給油所の話もご答弁は理解をさせていただきました。その中で、災害時の使用見込み量というお話がありましたけれども、災害時の使用見込み量というのはどんなことなのか、お伺いしたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 理事兼市長室長。
◎理事兼市長室長(萩原圭一) 災害時の使用想定は、緊急車両の燃料と、それから発電機等を考えているのですが、現在、私どものポータブル発電機が125台ございます。それから、設置型を入れると155台の発電機がありまして、これを机上で24時間フル稼働した場合に約1万から2万リットルぐらいの軽油を使うという計算です。今里の給油所が今4万リットルの軽油を備蓄しておりますので、これは満タンで4万リットルですので、なかなか余裕はない。また、今回の千葉みたいに停電が長引くと、発電機の使用が非常に必要になってきますので、今後、今里だけでなく、災害協定を結んでいる都市等の燃料の給油の仕方等も、バックアップ方式として研究していきたい。その中で、ご提案のあったトラック協会の支援についても研究していきたいと思っております。
 以上です。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) トラック協会のほうのお話を聞くと、海老名の協会ではなくて、外からプッシュ型で来ていただく人たちが帰りの、50リッターだけでもあれば、被災地からちょっと抜けたところで給油ができるので、そういうことを考えてもらいたいという要請もあります。引き続きお願いをしていきたいと思います。
 続いて、災害時の軽自動車の協定を結んでいると思います。実際何台、今そういう軽自動車の協定があるのかお伺いします。そして、トラック協会が軽自動車の部隊と連携をとっていきたい。そして、実際のトラック協会の役目、そして各避難所に行く軽自動車との役目というのを具体的にシミュレーションしていきたい、そんな声があります。その点に関しての見解をお伺いいたします。
○議長(倉橋正美 議員) 理事兼市長室長。
◎理事兼市長室長(萩原圭一) 軽トラックの物資輸送隊は現在103台登録いただいております。この間、9月1日の防災訓練には32台の方にご参加いただきまして、大型防災倉庫から各避難所への物資の輸送を行っていただきました。今のトラック協会からの申し出は非常にありがたいご提案でありまして、軽トラック隊とトラック協会のトラックの連携について有効な方法だと思いますので、前向きに検討したいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) 台数がそろっていても、その連携がとれなければ、災害時は本当に混乱を招くと思いますので、具体的なシミュレーションというのをぜひ進めていっていただきたいと思います。
 トラック協会と同じく災害時、先ほど市長もご答弁がありましたけれども、本当に現場を担っていただくのが海老名市建設業協会であると思っています。この建設業協会も協定を結んだ中で、地震災害だけではなく、風水害またはその他の災害が発生する場合、またそのおそれがある場合ということで締結をされております。地震だけではなく、風水害、雪なんかの対応も締結をしているというところだと思います。協会の話を聞きますと、例えば何か災害があった場合に、道路は道路の課から連絡が来る。公園は公園の部署から連絡が来るなど、それぞればらばらに発注されていて、協会とというよりは、それぞれということがあるとお聞きをしておりますけれども、現状に関してお伺いしたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 理事兼まちづくり部長。
◎理事兼まちづくり部長(武石昌明) 協会との連携の関係でございますけれども、議員が今おっしゃられたような対応を行ったこともございます。また、今回の台風15号では、市道や公園、それから学校敷地で非常に倒木が多く発生してございますので、こちらの処理について建設業協会のほうに業者選定を依頼いたしまして協力をいただいたところでございます。また、大雪の対応では、毎年秋に市内を5ブロックに分けて、建設業協会から業者選定をしていただいております。これについては、凍結防止剤の散布、それから人力除雪を建設業協会と単価契約を行っているという現状でございます。
 以上です。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) ありがとうございました。神奈川県と海老名市の建設業協会も協定を結んでいるということでお伺いをしております。話を聞きますと、かなり詳細な割り振り、当日何か起きたときの割り振り、要は何号線がどうだ、どこを担うということが詳細に割り振りがされているようです。もちろん市道だといっぱいありますから、なかなかその割り振りということは難しいと思いますけれども、例えば海老名市の中でも、先ほどの雪のときと同じようなブロック分けをしていただいてということは可能だと思っております。その辺の詳細な割り振り、もしくは具体的に日ごろの伝達訓練なんかというのも、県のほうでは行われているということも聞いておりますが、このような形で市として災害協定を結んでいる建設業協会と協定を結んだ中で、しっかりブロック分けで対応してもらう。先ほどの公園、道路がばらばらではなくて、協会にストレートに市のほうから窓口が一本で入ってくる。そして、協会の中で割り振りをしているところで割り振っていくという形をご検討いただけないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(倉橋正美 議員) 理事兼まちづくり部長。
◎理事兼まちづくり部長(武石昌明) 今ご要望いただきました件については非常に有効な手段だと考えます。あと、市のほうでも、よく災害が発生する場所、それから冠水が発生する場所、こういったところは把握してございますので、そういった面も考慮しながら検討してまいりたいと思います。
 以上です。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) ありがとうございました。何かあったときのためのというところの部分では、実効性がある打ち合わせをぜひお願いしたいと思います。
 雪の災害を見越してシャベルローダーというものを12月から3月まで自費で借りていただいている建設業者の方がいます。話を伺うと、自分たちの使命だということで、何かあったときのためには、そういう準備をしておくのが当たり前だという話をされておりました。費用をお聞きしたら、費用が40万円ほどかかるそうです。使うか使わないかのものに対してそれぐらい負担をしていただいているということがあります。こういう建設業協会の皆さんに余力を持ってもらう必要というのは非常にあると思っておりますけれども、この入札制度に関しては優遇措置というものがあるのかどうか、お伺いをしたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 財務部長。
◎財務部長(柳田理恵) 本市の入札制度では、災害協定を締結しておりますと、落札制限が緩和される制度というものをとっております。具体的に申し上げますと、同日開札の工事の入札では、落札できるのは通常は1件のみですが、災害協定を締結しておりますと、もう1件落札者となることができる制度となっております。また、総合評価方式で行う工事の入札案件は、災害協定による加点を設けてございます。このように、地元企業の育成や市内経済の活性化を図ろうと考慮した入札制度としているものでございます。
 以上です。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) ありがとうございます。市内企業の育成という観点では非常に必要なことだと理解をしています。市長、海老名市は少し入札が厳しいよなんていう声も聞いておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思いますけれども、要望を伺っていたところ、3つの要望が挙がりました。
 1つ目は、最低制限価格の算定式について、工事の現在量や労務費に当たる直接工事費の割合を現在の97パーセントの掛けから100パーセントに変更ができないか。2つ目は、最低制限価格の算定式で使っている係数が現在0.9950から1.0050になっているのを、横浜市と同様に1.0000から1.0050に引き上げてもらいたい。3つ目の要望としては、市内企業ができるだけ参加できるいわゆる第1区分の設計金額の範囲を現在の1億円から、他市と同レベルの1億円以上に引き上げてもらいたいという声をいただいております。ご見解をお伺いしたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 財務部長。
◎財務部長(柳田理恵) 議員のお話の要望については市でも建設業協会から伺っており、現在、制度改正に向けて検討を進めているところでございます。最低制限価格の算定式は国の中央公共工事契約制度運用連絡協議会、いわゆる公契連モデルを採用しておりまして、現在国では、ことしの6月、新担い手3法の改正を受けまして、発注関係事務の運用に関する指針を今年度末までに策定し、来年度より施行するための準備を行っているということですので、市ではこの動きを見きわめてまいりたいと考えているところでございます。そのため、現時点においては直接工事費の、今、議員の話にあった97パーセント掛けの変更は考えていないところでございます。しかしながら、最低制限価格の算定式を使っている係数につきましては市独自の制度でございますので、引き上げにつきましては前向きに検討してまいります。さらに、第1区分の設計金額の区分の範囲拡大につきましては、土木一式工事の案件について、議員がおっしゃるとおり、1億円未満を上限としているところでございますが、それを1億円以上に引き上げるように検討していきたいと考えてございます。
 以上です。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) ご答弁ありがとうございます。2番、3番においては前向きにご検討いただけるということであります。ぜひできるだけ早い中での検討をお願いしたいと思っておりますけれども、市長、何かコメントがあれば。
○議長(倉橋正美 議員) 市長。
◎市長(内野優) 今、財務部長が答弁したとおり、今検討が始まっておりますので、副市長を中心とした入札・契約制度検討委員会というのがありますので、その結論を踏まえて、結論が出た段階では、時期は10月1日をめどに実施していきたいと思っています。
 以上でございます。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) ありがとうございます。本当に何かあっときに現場を担ってもらう方々に安定的な経営というのは必要だと思っております。ぜひよろしくお願いをしたいと思います。
 次に、防災対策の中での崖地対策であります。
 海老名市は地形上、横山九里の土手を有しておりまして、土砂災害警戒区域や急傾斜地も多くあります。現在認識されている箇所はどれくらいあるのか、お伺いをしたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 理事兼市長室長。
◎理事兼市長室長(萩原圭一) 海老名市の土砂災害警戒区域は54カ所107斜面指定してございます。さらに、急傾斜地崩壊危険区域が3カ所ございます。急傾斜地崩壊危険箇所は63カ所なのですけれども、法律で規定している危険区域は3区域ございまして、そちらにつきましては県と市の施工によって既に改修工事が完了しておりまして、危険は除去されておりますが、現状はその数になってございます。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) この崖の区域に関しては、イエローゾーン、レッドゾーン、そして急傾斜地の崩壊危険区域と分かれていて、急傾斜地の崩壊危険区域に指定されると補助が出るということは伺っております。民地の場合はなかなか行政が手を入れられない、そういう現状があると思います。例えば上今泉のかいな坂、これは上星小学校からも多くの要望をいただいております。ここには市道152号線という道路が走っておりまして、幼稚園、保育園、そして小学校の子どもたちの通学路、通園路になっています。大雨のたびに土砂が流れ、そして地域としても学校としても大きな課題を抱えている場所だと思いますけれども、この152号線の整備というものに関して見解をお伺いしたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 理事兼まちづくり部長。
◎理事兼まちづくり部長(武石昌明) 今のご質問のところはかいな坂と呼ばれるところかと思います。この市道152号線は幅員が3.8メートルの状況でございまして、議員のご質問のとおり、通学路に指定されておりまして、学校からも整備要望が出されている路線でございます。両側の急斜面は今民地でございまして、道路管理者としてこののり面を整備することはなかなか難しい状況でございます。こののり面の整備につきまして、民有地の地権者の方からご協力をいただくなど、協力があれば通学路としての児童が安全に歩行できる幅員の確保や、雨天時の排水整備の検討は必要であると判断しているところでございます。
 以上です。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) ありがとうございました。本当に子どもたちの安全という部分では、整備に関して地権者の方々と話をした中で進めていっていただきたいと思います。
 市内には63カ所の急傾斜地の崩壊危険箇所があるということで先ほど伺いました。上今泉四丁目の崖地やかいな坂もその中に入っていると思いますけれども、やはり民地ということで補助の対象ではないということであります。例えば、市川市とか成田市とか船橋市を含め、幾つかの市町村では独自の崖の整備の補助制度を持っております。450万円から750万円という補助額それぞれなのですけれども、市民の生命や財産を守るという意味では必要と思いますけれども、その見解についてお伺いしたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 理事兼市長室長。
◎理事兼市長室長(萩原圭一) 先ほどお話ししました63カ所以外に法律で指定している急傾斜地崩壊危険区域は3カ所ございまして、こちらは県が8割、市が2割で改修工事を行っております。そういう制度はあるのですが、それ以外の部分につきましては、議員おっしゃられたとおり、土地所有者が行っていただくようになっておりますが、もともと横山九里の土手、そういう地形上の問題がありますので、私どもとしても国や県のほうで広域的なそういう補助制度をつくっていただくか、あるいは急傾斜地の条件を少し緩和していただくようなお願いをしていきたいと思っております。お話が出ましたかいな坂も1度見ていただいたのですけれども、現時点では該当しないという回答をいただいておりますが、粘り強く要望を重ねていきたいと考えています。
 以上です。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) 他市では市単独という制度も持っていますので、ぜひ研究していって、前向きに進めていただきたいと思います。
 次に、防災の観点で言う次代の担い手ということに関してお伺いしたいと思います。
 自治会を中心に防災の取り組みをしていただいております。ここは大人が中心だと思いますけれども、荒川区では次代の防災の担い手をつくろうということでいろいろな取り組みをされております。次代の担い手の育成という観点で、危機管理または教育部のほうでどのようなお考えがあるのか、お伺いしたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 理事兼市長室長。
◎理事兼市長室長(萩原圭一) 都心南部直下地震など、大きな大規模災害のときには、自助、共助が必要になってまいります。そういった中で、今ご提案がありました中学生が防災教育の一端を担うということは、私ども危機管理としては非常に必要なことではないかなと考えています。
 以上です。
○議長(倉橋正美 議員) 教育部参事。
◎教育部参事(和田修二) 本市では、海老名市防災学習テキストを作成し、2017年より市内小中学校において防災教育に活用をしております。今泉中学校では昨年度、2年生の全生徒が消防職員による救命救急講座を受講したところでございます。さらに今年度は、1年生全生徒を対象に防災体験学習を行っております。生徒たちは、レスキューキッチンによる炊き出し、仮設トイレの設営、テントの組み立てなどを体験いたしました。先日の避難所運営訓練にも生徒の参加があり、意識が高まっているところでございます。
 以上でございます。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) 荒川区のお話をしました。荒川区は10校ありますけれども、そこに中学校の防災部というのを創設されて、地域の防災活動なんかをやられて、ジュニアリーダーを育成しております。ほかの部活と兼任で認められて、約3200人ぐらいいる生徒の中で443人が所属をしているということです。助けられる人から助ける人にということで、そういう自助、共助の意識、思いやりの心を育むことが1つの目的として、将来の地域の消防団や防災のリーダーの人材育成が目標だということで聞いております。防災だけではなくて、今では地域の大人たちと協力をしてボランティアにも参加しています。例えば高齢者世帯へ学校だよりを届ける。そして、高齢者の独居の方々とのコミュニケーションをとったりとかということもやられているということなので、ぜひご検討をいただきたいと思います。
 避難所のプライバシーに関してもちょっとお伺いをしたかったのですけれども、時間がそろそろなくなってきたので、要望だけさせていただきます。
 プライバシーが保護されないということで非常に苦労をされているというお話を聞きます。今、段ボールを使った個別の部屋をつくれる、そんなようなことが各地で進んでおります。ぜひそんなことも検討していっていただきたいと思います。
 そして、最後にですけれども、今回の災害で停電になりました。うちの会社も停電になりまして、非常に苦労したのですけれども、実は私の車、ハイブリッド車でありまして、そこから電気を供給することができました。電気自動車の活用ということが非常に有効だということでありますけれども、市の見解をお伺いしたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 理事兼市長室長。
◎理事兼市長室長(萩原圭一) 今ご実例をご紹介していただきました。私どもも起震車を持ってございまして、発電機を持っておりますので、電気自動車を非常にうまく使うこと、あるいはそういう電気自動車を持っていらっしゃる方と連携を図ることは有効な方法かなと今考えておりますので、研究していきたいと思います。
○議長(倉橋正美 議員) 久保田英賢議員。
◆(久保田英賢 議員) 終わります。(時間切れのブザーが鳴る)
○議長(倉橋正美 議員) 以上で久保田英賢議員の市政に関する一般質問を終結いたします。