平成25年12月11日【海老名市の教育理念について】

2013-12-11

平成25年12月11日(平成25年第4回定例会第3日)
【海老名市の教育理念について】

◆(久保田英賢)1番目は「海老名市の教育理念」についてです。
 昨年の9月、第3回定例会においても同じテーマでご質問をさせていただきました。その際、海老名市の義務教育期間、小学校6年間と中学校3年間、合わせて9年間を過ごす子どもたちを、まちとしてどんな子どもに育てていきたいか、何を一番大事に習得してもらいたいかという理念、ビジョンが必要だと感じ、質問をさせていただきました。海老名市では、ひびきあう教育の推進の施策のもと、具体的な方策として、平成22年度から24年度までの3年間の計画で、基本的生活習慣の定着を目指した、「学び合い・思いやり・元気なえびなっ子プラン」を策定し、実行され、終了しました。昨年の9月では、今後の取り組みについては検討してまいりたいとのお話でした。
 ここでお伺いをいたします。昨日もお話をされていましたが、改めて、海老名市で過ごす9年間の義務教育期間に、まちとしてどんな子どもを育てていきたいか、何を一番大事に習得してもらいたいかという理念、ビジョンについてお伺いをいたします。また、しあわせプランとえびなっ子プランの位置関係についてもお伺いをいたします。

◎教育長(伊藤文康) 1番目の「海老名市の教育理念」についてでございます。
 教育理念については昨日も答弁させていただきましたので、重なる部分もあると思いますが、よろしくお願いいたします。
 ご承知のとおり、21世紀の海老名市の教育はひびきあう教育でございます。平成12年、私もかかわって実はそれを策定いたしました。そのときには、人と人のかかわりの希薄さが社会にもあり、それが子どもたちにも大きな影響を及ぼすということで、人と人とのつながりとか、関係づくり、それを大事にしていこうということで、ひびきあう教育というものを打ち出しました。それぞれそこには視点がありまして、子ども同士がひびきあうとか、子どもと教員がひびきあうとか、学校、家庭、地域がひびきあう、その場面場面で具体策をということでございました。ただ、議員もご指摘のとおり、その中で具体的に何をするかということは余り見えてこない部分が正直言ってありましたので、そろそろ見直しのころだなということは考えておりました。そこで、私としては、その思いで、昨日示させていただきました、えびなっ子しあわせプランを策定いたしました。このえびなっ子しあわせプランは、将来、子どもたちが幸せになるためのアイテムを学校教育の9年間の中で身につけさせたいということで策定いたしました。
 そこには3つの力を挙げています。この場面は、ひびきあう教育と関連づけると、子どもと子どもがひびきあうとか、子どもと教師がひびきあうという場面でございます。1点目は、自分の夢を実現させるための基礎的な学力でございます。これについては、学校の中だけで授業をするわけではなくて、その後、大人になっても、皆さんご承知のように、ずっと勉強なのですよ。そのときに、小学校時代で、勉強をすること、何かを達成することの喜びを知って、生涯にわたってそれを続けられるという、その基礎をつくりたいと考えているところでございます。
 2点目は、よりよい人間関係ということで、社会の一員として自分の力を発揮したり、自分の役割を果たすような、そういう大人になってほしい。そのための力を身につけてほしいということでございます。
 3点目は、まさに健康、安全でございます。自分の命を大切にしてほしいという思いでございます。元気なえびなっ子プランについては、この部分の健康、体力の増進にかかわるものでございます。
 ですので、私の考えるしあわせプランの中の1つとして、元気なえびなっ子プランは、1度終了はしていますけれども、全学校19校に、昨日申したような東海大学の提携の授業を展開したいと思いますので、今後4年間はそれを継続したいと考えております。これら3つの力を確実に義務教育期間で身につけるための方策でございます。
 それから、きのうも答弁させていただいたように、学校を中心に1つのコミュニティをつくりたい、要するに海老名型のコミュニティスクールを導入したいと考えております。元気なえびなっ子プランの挨拶運動にかかわる部分は、その中で継続して実施していきたいと考えているところでございます。
 以上でございます。

◆(久保田英賢) ありがとうございました。それでは、順次再質問をさせていただきたいと思います。
 まずは「海老名市の教育理念」についてということであります。
 きのうもお話をいろいろいただき、しあわせプラン、3つの力というものに関しては非常にわかりやすく私も理解をさせていただきました。自分の夢を実現するための基礎学力、よりよい人間関係をつくるため、集団の中で自分を生かせる力、そして、自分の命を大切にして生活する力、本当に共感をさせていただくところであります。このしあわせプランに関しては、きのう、氏家議員、鈴木惣太議員から細かいお話を聞いたので、私はちょっと切り口を変えて3つのことに関してご質問させていただきたいと思います。
 まず、海老名市の部活動において何を習得してもらいたいかということに関してお伺いをしたいと思います。
 学校教育の中では、さまざまな場面での教育があると思います。例えば授業ももちろんそうですし、野外教育、運動会などなど。小学校のクラブ活動や中学校の部活動も教育活動の一環であるというふうに思います。また、平成24年度実施の教育指導要領改定時に部活動の重要性も改めて明記されたということをきのうもお伺いしました。海老名市では、後期基本計画の実施計画の中でも、部活動の充実を掲げておりまして、専門的な知識や技能を持つ指導者を派遣します。そして、平成25年度の予算では、地域指導者委託料として2188万円、これだけ大きな予算を部活動の地域指導者の方々に対してかけております。また、平成25年8月に出されました海老名市スポーツ健康推進計画にも、1、スポーツに親しむ機会づくり、そして、子どものスポーツ活動の推進、体系として、放課後や休日のスポーツ機会の充実、部活動の充実と、このスポーツの推進計画でもそのようにうたっております。
 ここで幾つかお伺いしたいと思います。
 まず1点目、海老名市教育委員会として、中学校部活動の意義に関して、特にスポーツ、運動部に関してどのようにお考えか、お伺いします。
 次に2点目、現在の中学校6校の部活動の設置の状況、どんな部がどれぐらいあるのか、お伺いします。
 3点目として、部活動の充実ということで、予算をかけて地域指導者を派遣しておりますけれども、その実態、人数などはどうなっているのか。
 そして、4点目は、その地域指導者はどういうふうに選ばれているのか。基準とか、その選定方法があればお伺いしたいと思います。
 そして、5点目、部活動の指導は、学校の先生で必ず顧問がいるというふうに聞いています。伺ったところ、20の部活で地域指導者がいるということをお聞きしておりますけれども、顧問と地域指導者の役割という整理はどのようになっているのか、お伺いをします。
 そして、6点目、部活動の充実を図るためには、これは私は一番大事だと思うのですけれども、地域指導者の資質とか、その指導力が非常に大事だと思いますけれども、この地域指導者に対する研修なんかはどのように行っていらっしゃるのか、そして、その参加状況などはどうなっているのか、お伺いしたいと思います。

◎教育長(伊藤文康) 部活動で何を学ぶか、部活動にかかわる詳細についてお答えいたします。
 議員ご指摘のように、学習指導要領が改定されまして、その中には、「生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動については、スポーツや文化及び科学に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際、地域や学校の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること」というふうな記載があります。ただし、私は実際にこの目で見てきましたので、それについて本当に日々頑張っている子どもたち、それから、先生方、顧問、地域指導者に失礼のないように答弁いたしたいと考えております。
 部活動では、1つの目標に向かって、仲間とともに努力する意義を学びます。そして、敗者の思いを享受し、次に立ち上がることを学びます。また、苦楽をともにする仲間との友情を学びます。自分に迷い、自立のために親から離れようとする思春期の生徒たちにとっては、自分自身を確かめ、そのために仲間を認める大切な時間だと私は考えております。簡単に言いますと、3年間一生懸命毎日練習します。親がそんなにやるなと言っても練習します。それでも夏の大会の1回で、例えばトーナメントでは半分は負けるのですよ。3年間汗水たらして練習しても、最後の大会で半分が1回戦で負けるのです。そうなったとき、子どもたちは、やはり敗者の思いを享受しなければいけないと私は思っています。彼らが人生をその後生きるのにずっと勝者ではいられないのです。そういう思いの中で子どもたちはそれをちゃんと享受して、泣きます。悔しがります。それでもそれをちゃんと受けとめて次につなげる。そういう思いを子どもたちには学んでほしいと私は思っています。
 そう考えると、時々保護者の中に、うちの子どもは部員が多くてレギュラーになれない。何でレギュラーにしないのですかという方もいらっしゃったりもします。それは子どもたちがどの部活を選ぶかは、これは教育課程に入らないということは、子どもに強制的に国語や数学のようにその時間が設定されるわけではないのです。自分で選ぶのです。どの部活動を選ぶかは自分に任されているわけです。そうなったときに、そのモチベーションでやるわけです。だから、部員が多かろうが少なかろうが、自分で選んだ場所に3年間所属するわけです。もちろんそうなると、中にはレギュラーをとれない子もいます。でも、その子たちもほかの子と同じように3年間ずっと練習は続けるのです。そう考えたとき、それを受け取る価値、親はどういう価値をそこに求めるか。我々は、自分たちが、私が生活しても、私はいつもレギュラーではないです。人のためにそれを尽くしたりするような生活をせざるを得ません。そういうことを実体験で本当に汗水たらして学べるわけですから、そのことに価値を求めるべきかなと思っています。
 実際、昨年度、有馬中学校野球部には、3年生が30名ぐらいいました。グラウンドに立てるのは9人です。でも、ほかの3年生は、多くは、ベンチで大声で応援します。その姿を見ていたときに、私自身が学ばされました。ステージの上に立ってやっている人たちはいるのだけれども、そうではなくて、その支える人たちがいるから成り立つ。そこで子どもたちはやめないのはなぜでしょうか。仲間との友情とかつながり。だから、彼らは、この後ずっと自分の人生の中で、野球でレギュラーになったことよりも、あのとき3年間みんなで一緒にやったよな、そういう思いが彼らの人生を支えると私は思っています。そういう意味で、部活動の意義はあると考えております。
 それから、顧問についてでございます。部活動の顧問は、どこの学校でも今全員が顧問です。顧問全員制をしいています。というのは、部活動の通常の指導以外に、中学校体育連盟の今の機構が、その試合に参加するときは、絶対に顧問の引率が必要なのです。だから、バドミントン部とか、硬式テニス部とか、私は顧問として引率としてそこに参加しました。そういうようなシステムになっていますので、全員の先生方がほとんど部活動にかかわっております。それから、部活以外でも子どもたちは、例えばシニアの野球とか、サッカーとか、いろいろなところで活躍しているのも事実でございます。
 ちょうど思春期の子どもたちが20人、30人集まると、そこには集団ですから、いい悪いという意味ではなくて、その勉強のためにさまざまな問題が起こります。それを指導するには、それは中学校の先生は、学校生活とかかわりますので、顧問として教員が指導することが本当に重要になります。そういう意味で顧問は活躍しているということでございます。顧問自身は皆さんもご承知のように、子どもと一緒にやりますので、ほとんど土日がないです。土曜日も朝早くから子どもたちを迎えて、遠征に子どもを連れていったり、日曜日も同じです。もちろんその後の月曜の朝練は休みますけれども、そういう中で毎日指導に当たっています。ですので、私が学校現場にいるときに、これ以上部活動をふやすとか、何とかするというのは非常に難しい状況であったのは確かでございます。
 外部指導者については、実際は、例えばその部活の先輩たちが、高校生、大学生の先輩で部活にかかわってくれる人たちが、顧問とのかかわりでいると。それから、指導者はいませんかということで、体育協会のほうから紹介していただくこともあります。それらの方々を学校長が認めるわけですから、学校長が面談したり、話の状況を聞いて、その方々を採用しているというか、お願いしているのが実際でございます。ただ、部活動の中には、今でもそうなのですが、体罰の問題がかなりクローズアップされました。それから、いろいろな意義があるのですけれども、子どもたちはやっぱり勝てばうれしいのですね。そういう意味で、チャンピオンスポーツ、勝利至上主義に走ると、指導が私がさっき言ったような目的とちょっとずれることがあったりします。そういう意味では指導者の研修は欠かせないと私は考えております。ですので、部活動の顧問を持っている教員たちが、子どもたちにこの3年間に何を学ばせるかということは、やはり市教育委員会としても、部活動の研修等は実施しなければいけないということは考えているところでございます。
 それで、最後、お願いと言ったらあれですけれども、例えば東京ドームに何千円払ってゲームを見るよりも、市の運動公園の野球場に行って子どもたちの試合を見たほうが絶対に感動します。そこに結集された子どもたちは、3年間、汗と自分の努力を重ねて、友達と必死になって練習して、最後の試合になります。そういう意味で、私は広報が自分が下手だなと感じておりますので、今後は海老名の広報等に中学校体育連盟の夏の大会の予定とかを出して、市民の方々にそれを見ていただいて、部活動の子どもたちを応援していただきたいなと考えております。
 部活動の設置の状況と地域指導者の数と対象の研修の実際行っているものについては教育部長より答弁いたします。
 以上です。
◎教育部長(萩原圭一) 部活動の数ですけれども、先ほど議員のほうからお話がありましたけれども、運動部が全部で62ございます。そのうち20の部活に対して、現在地域指導員29人にかかわっていただいてございます。この指導員の方の研修についてですけれども、例年20人から30人ぐらい参加していただいて研修を行っておりまして、ことしはちなみに6月に消防本部をお借りしまして、実習としまして、心肺蘇生とAEDの操作をやらせていただきました。あと、講習会としまして、子どもたちの運動のセンスの向上についてということで、外部講師の方を招いて講習会を行ってございます。
 以上でございます。

◆(久保田英賢) ありがとうございました。教育長の部活に対する意義、思いというのが非常に伝わってくるところであります。私はしあわせプランの2点目にあります、集団の一員として人間関係を構築し集団の中で自分で生かせる力、まさにここを学ぶのが部活動の役割でもあるかなと思っていますし、もう1つ、スポーツ推進計画の中に、海老名市が目指すスポーツというのが明確に書かれています。ちょっと読みますと、スポーツをすること自体を楽しみ、フェアプレーを尊重し、相手や審判などに対して尊敬や礼節をもって接する姿勢としてのスポーツマンシップが重要な要素となっているというふうにあります。まさにスポーツマンシップにのっとって集団の一員として人間関係を構築していく、そして、自分を生かせる力を学ぶのだと、これこそが部活動の意義、理念ではないかと思います。教育長が先ほどお話をされていましたけれども、部活動に関しても全員が、そこで部活を学ぶ子どもたち、そして、部活を指導する人たちがみんながそういう思いを共有して、部活動の意義を認識する、非常に大事なことだと思います。まさに義務教育の期間中に、ルールと相手、審判を尊重して、そういうスポーツマンシップを養っていく。そして、子どもと子どもがひびきあって、集団の一員としての経験や人の役に立つ経験、そんなことが部活動で学べるものだと思いますので、何かしあわせプランの中の流れでもいいですけれども、1つ部活動の意義というものを明確に表記してもらいたいと思います。
 スポーツマンシップに関してちょっとお話をしますと、最も重要な要素にグッドルーザーという言葉があります。負けて悔しいときでも、相手、審判、ルールそのものを尊重していける、勝つために精いっぱいやって、努力したけれども、負けたときにグードルーザーになれる、そんなことが大事だというのがスポーツマンシップの精神だというふうに私は書物で読みました。まさに先ほど教育長が言った敗者の思いを享受する、同じことだと思いますので、ぜひその辺を明確に伝えていっていただくことを要望したいと思いますし、あとは先ほどの指導者の研修という点に関しては、AEDの研修が無駄だとか、そういうことではないです。だけれども、海老名市の義務教育の子どもに携わる、そして、部活等に携わる方々がいるのであれば、そのしあわせプランに関しても理解をしていただく必要があると思いますし、まして部活動の意義というものを指導者の人たちに理解してもらう、そんなことを研修の中では取り組んでいっていただきたいと思いますが、教育長、いかがでしょうか。

◎教育長(伊藤文康) 部活動そのもののシステムの問題というよりも、何のためにそれをやっているかという意義は十分大切でございますので、それについては研修等、または自分の思いを各学校に伝えるような手段をとってまいりたいと考えております。
 以上です。

◆(久保田英賢) 先ほど部活動の数と部員の数を伺いましたけれども、1部に50人、60人と、多いところでは61人ぐらいいる部活もあるみたいなのですが、そこは顧問1人だと、正直なかなか指導も厳しいかなと思います。そういう意味では、地域指導者の方々の活用は大事になってくると思いますので、その点に関してもご配慮をいただきたいと思います。
 あと1点、これは保護者の声としては、子どもたちが部活動の数が少なくて、新しいスポーツの部活をつくりたいという声も上がっているらしいのですけれども、なかなかできにくい状況にあるということを聞きます。全先生が顧問としてやられているというところで、その辺の数のバランスがよくわからないのですけれども、その点、多いからだめだということではないのですけれども、子どもたちが新しいものにチャレンジしていきたいといったときには、ぜひそんなことにも耳を傾けながら、新しい部活も1つ模索をしていっていただきたいと思います。
 また、これはちょっと話が違いますけれども、地域指導者の方が、顧問の先生がかわってしまったら、やめさせられてしまったなんていう声も聞いたことがあります。その辺が実態がどうなのかわかりませんけれども、私は地域指導者は非常に大事だと思うので、顧問の先生との連携とか、そういうところにもぜひ力を注いでいっていただきたいと思います。
 部活動に関しては以上であります。
 2点目でありますが、幼保小中の連携の重要性についてお話をしたいと思います。
 教育理念、しあわせプランに関してお話がありました。市の教育理念の一貫性は非常に重要だと思います。ある中学校の先生からお話を聞いたときに、幼保小中の連携の大事さのお話を聞きました。中学校でいきなり悪くなる子はいない。小学校時代から何らかの要素があります。でも、小学校でもいきなり悪くなる子もいない。幼稚園、保育園時代から何らかの要素がある。そして、幼稚園、保育園でいきなり悪くなる子はいない。もしかすると家庭の中で何か問題があるかもしれない。そんな話を聞きました。私は、この教育理念というものがこれだけ明確になってあるのであれば、義務教育におけるその理念の一貫性が非常に大事だと思います。
 ここでお伺いしたいのですが、市内では幼保小中連絡協議会というものをやられているということをお聞きしておりますが、この実施状況、あと具体的な協議の内容、参加状況、あわせてお答えをいただきたいと思います。
◎教育長(伊藤文康) 幼保小中の連携協議会についてのご質問にお答えいたします。
 子どもたちを議員ご指摘のトータルに育てるということでございます。初めは連絡協議会はありませんでした。小中が、小学校6年生のときに引き継ぎといって、うちの学校からここの中学校に入る子どもはこういう子たちですよというものを資料をもってやりとりしました。そのうち、お互いの授業を見ようということで、お互いの授業を見出すようなことになりました。そういう中で、小学校のほうが実は言うと、幼稚園や保育園からの情報をもっと知りたいということで、最初に昭和63年に、幼稚園と小学校、幼保小の連絡協議会が設置されました。それは各教育システムの違いを上手に受け渡しすることによって、子どもたちそのものに準備期間があって、例えば小学校1年生に入るときに、こういう子が入ってくるから、じゃ、このことを準備しましょう、このようにしましょうという、子どもたちのためにつくったものでございます。それで、平成15年だったと思います。私はそこにいましたので。そこで中学校の生徒指導上の問題がかなり起こりました。これを解決するには、1つの視点としては、やはりこれは幼稚園、小学校からのどのような状況でその子どもたちが生活してきたかを知る必要があるだろうということで、幼保小の現在の協議会ができました。年に2回実施していると思います。5月ぐらいに1回と、もう1回は1月ぐらいだったと思います。私も担当校長としてそこに参加させていただいておりました。基本は、隔年で小学校、中学校の授業を幼稚園、保育園の先生が見に行く。それから、幼稚園、保育園の状況を小中学校の先生が見に行くということもしてございます。その中で、授業を見た後に協議会がありまして、そこで、例えば全体で話した、中学校単位の中学校と小学校何校と幼稚園、その幼稚園、保育園の方々が一緒になって、学区の子どもたちの状況を情報交換するということがありました。あとは全体で、海老名の子どもの様子をみんなで話し合うこともあります。それらを重ねているところが現状でございます。
 以上です。

◆(久保田英賢) ありがとうございます。まさに幼保小中の一貫というものは大事だと思いますし、まして、海老名市が義務教育の中で9年間を使ってこんな子どもたちを育てていきたいのだということが明確になっているのであればこそ、もちろん民間の幼稚園がありますので、押しつけだというふうに言われることもあるかもしれないのですけれども、そうではなくて、やっぱり一貫した教育が大事なのだと、市としてはこういう子どもたちを育てていきたいのだということを、ぜひそういう連絡協議会のときに、教育委員会としてしっかりとそういう幼保に関しても訴えかけをしていただいて、つながりある、連携ある子どもを育てていくことに取り組んでいっていただきたいと思います。
 幼保から小学校に継続的な指導のポイントを記載した指導要録というものもしっかりと出されていると聞いておりますので、ただ受け取るだけではなくて、その理念的なところも共有していくことに取り組んでいっていただきたいと思いますので、この点に関しても要望をさせていただきます。
 3点目、しあわせプランの社会教育に関してお伺いしたいと思います。
 昨日もお話がありました、教育長の言葉で非常に印象的だったのは、学校教育と社会教育の両輪でというようなお話がありましたが、しあわせプランで言われている社会教育のあり方というものをどのようにお考えなのか、お伺いしたいと思います。

◎教育長(伊藤文康) 社会教育については、昨日も答弁しましたけれども、社会教育法に規定されたとおり、教育課程以外の青少年、それから、大人も対象なのですが、それらの教育ということでございます。海老名市の社会教育をどう考えるかと考えたときには、もうちょっと焦点化したほうがいいかなと私は考えているところでございます。それは、子どもを中心に、学校を中核に集まって、子育てのために、子どもたちの支援のためにともに参加する、その中で大人たちが集まりますので、その方々が連携を深めたり、子どもが成長するのとともに、大人の方々も一緒に成長する。その中には、例えば小学校対象なら、中学生がその対象になることもあるのかなとは考えております。そういう意味で、子どもを中心に、学校を中核に、教育課程以外の子どもたちの成長のための教育が社会教育だと規定したほうがやりやすいかなと私は考えているところでございます。ただ、学校教育は学校教育計画というのがしっかりできているのですけれども、海老名市の社会教育の社会教育計画はしっかりできていないのが現状ですので、私としては海老名の目指す社会教育の社会教育計画をしっかりと確立したいと考えております。
 以上です。

◆(久保田英賢) ぜひお願いしていきたいと思います。私は前回の議会で、社会教育の場づくりという一般質問をさせていただきました。1つ例で言いますと、ジュニアリーダーたちの活躍の場をもっとつくってほしいと。前回もちょっとお話ししたのですけれども、ある大人の組織が福島の子どもたち、南相馬の子どもたちを海老名に呼んで、1日でも長く、放射能を浴びない日をつくろうということで、そういう計画をしていました。そこでジュニアリーダーの子たちに協力をしてもらって、企画から、当日、3泊4日の行程までそういう子と、中学校、高校の子たちが寝食をともにしたキャンプがありました。思い描いていただければ想像がつくと思いますけれども、そのジュニアリーダーの子たちの姿を見て、そこに参加していた小学校の子どもたち、南相馬の子どもたちは、ぜひ自分もジュニアリーダーみたいなお兄さんお姉さんになりたいのだと、そんな場面がありました。大人の社会教育というところも非常に大事だと思いますけれども、まさに子どもたちにそういう授業以外で学べる、社会教育の場づくりというものをぜひお願いしたいと思います。
 あわせて、ちょっと時間がないので、要望とさせていただくのですけれども、大人の社会教育の場所は、大人になるとなかなかないのですね。そういういろいろな活動について学べるところがあると思うのですけれども、そういう機会はやっぱりなかなか少ない。でも、海老名市の中でPTAの家庭教育学級が年3回行われております。3回のテーマを選ぶのになかなか苦労する成人の委員長もいらっしゃるのですけれども、教育委員会として社会教育の大事性を訴えるのであれば、その3こまあるうちの1こまを教育委員会として、19校プラス幼保もあると思いますので、海老名の保護者たちにこんな社会教育を学んでもらいたいというテーマを訴えかけていくということも必要だと思いますので、そんな点もぜひご検討をいただきたいと思います。