平成27年3月17日【文化財の活用について】

2015-03-17

平成27年3月 第1回定例会(平成27年3月17日)
【文化財の活用について】 

2番目は「文化財の活用」についてです。
 海老名市は、相模国分寺跡、相模国分尼寺跡、秋葉山古墳群など、国指定の史跡が3つもあり、歴史が深いことは皆さんも周知のことと思います。第四次総合計画後期基本計画の基本方針に、「誰もが学べる機会を提供し、豊かな心を育みます、また、文化財の保護と活用を図るとともに、芸術や文化にふれる機会を大切にし、歴史と文化の薫り高いまちづくりを推進します」とあります。現在海老名市ではどのように文化財の整備、保護を行い、どのように文化財の活用をされているかをお伺いします。

教育部長(萩原圭一) 2番目の「文化財の活用」についてでございます。
 海老名市には、国分寺跡、国分尼寺跡、それから、秋葉山古墳群など、多くの歴史遺産がございます。市では、これらの遺産を後世に引き継ぐべく、相模国分寺跡の用地買収をはじめ、塔跡の基壇復元などの環境整備を行ってまいりました。さらに、広く市民の皆様に文化財を知っていただくため、温故館や歴史資料収蔵館などの拠点づくりを行ってまいったところでございます。これまでの文化財施策は、その保護、保存を中心に進めてまいりましたが、現在は活用に重点を置き、広く市民の皆様が文化財に触れ親しんでいただくような事業を中心に進めてございます。具体的には夏休みの子どもたちを対象にした勾玉づくりや石器づくり教室の開催、文化財講演会、史跡散策事業、さらには温故館の企画展などを行ってございます。特に今年度は新規に望地発掘調査の現場見学会を実施しましたところ、小学生や親子連れの方が多く参加されました。また、温故館の企画展では、中世の海老名の武士にスポットを当て、よろいの試着体験や展示解説などもあわせて行うことにより、市内外から多くの方々に足を運んでいただいたところでございます。地道ではございますが、市民の文化財への興味、関心の裾野は着実に広がりつつあるというふうに実感してございます。

◆(久保田英賢 議員)続きまして、文化財に入りたいと思います。
 文化財に関しましては、市内にいろいろなところに案内看板なんかがありますし、史跡のある場所にはそこの説明の看板もあると思いますけれども、今現在その管理体制はどのようになっているか、お伺いしたいと思います。

○議長(藤澤菊枝 議員) 教育部長。

◎教育部長(萩原圭一) 歴史の散歩道という、いろいろなところにいろいろな歴史の資産があるのをウオーキングしながら案内する看板がございます。これについては定期的に確認をしたり、清掃したりしてございます。その他、ほかの史跡地の看板については、いろいろな事業の中で、傷んでいたりというご報告を受けて、それに対応しながら整備しているという状況でございます。

○議長(藤澤菊枝 議員) 久保田英賢議員。

◆(久保田英賢 議員) 例えば国分に八景公園という、龍峰寺の八景の歌が歌われている場所があるのですね。この間ちょっと行ってきたのですけれども、その案内看板を見たら、8つの詩が要所要所にあるのですが、その看板がその詩が薄れてしまっていて、全く見えない状況になっていたりとか。また、大ケヤキがあります。これは県の天然記念物になっていると思うのですけれども、大ケヤキがだんだん朽ちてきてしまって、伺ったところ、市制30周年にこの大ケヤキを絶やさないよう、子孫を残していこうということで、挿し木をして、市内に、中学校2カ所、小学校2カ所、そして、市の南側に1カ所ということで、5カ所に子木を植えているということで、非常にすばらしいことで、私はその木も見てきたのですけれども、大きく育っているところと、市のところは余り育っていないのですが、そういうようなものがあるのです。残念なことに、そのことが全くケヤキの木に書かれていなかったりとかとあるのですが、そういう整備に関してどのようにお考えか、お伺いします。

○議長(藤澤菊枝 議員) 教育部長。

◎教育部長(萩原圭一) 看板のほうにつきましてですけれども、まず、今、文化財の史跡地も少し修繕が必要な箇所がございまして、来年、基壇の一部も補修したりしていく予定でございます。文化財の保護と保全を第一に考えながら、順次看板のほうも必要なところは整備していきたいと考えてございます。また、大ケヤキの子木につきましても、学校のはおっしゃるとおり結構大きく伸びていまして、そういうところにつきましても、ことし、大ケヤキとハルニレが県の天然記念物に指定されて60年になりますので、その企画展の中でも紹介していったりしていきたいと考えてございます。

○議長(藤澤菊枝 議員) 久保田英賢議員。

◆(久保田英賢 議員) 海老名は本当に歴史が深くて、外から見たらすごいまちだと見られることが多くて、外から史跡を見に来られる方も多いのですが、見に来ても、せっかく書いてあるものが見えなかったり、せっかく市がやられていることが伝わらない。樹齢580年の木が絶やさずに子孫を残そうとしているというのは、子どもたちが聞いても、うちの学校にそんなのがあるのだと言えば、やっぱり喜びますし、ぜひその辺の整備はしっかりやっていっていただきたいと思います。
 海老名の文化財の散策の自然と歴史の散歩道は、私も改めて見させていただいて、それを参考にいろいろと活動させてもらったのですけれども、18年につくられて以来リニューアルされていないのですが、それに関して何か計画とかあるでしょうか。

○議長(藤澤菊枝 議員) 教育部長。

◎教育部長(萩原圭一) こちらにつきましては、つくってから大分時間がたっていますので、27年度に見直しをかけていきたいというふうに考えているところです。

○議長(藤澤菊枝 議員) 久保田英賢議員。

◆(久保田英賢 議員) 市民の皆さん、そして、市外の皆さんに、海老名の深い歴史を知ってもらうためのツールとしては非常に有効なものだと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
 次に、海老名の子どもたちに海老名の歴史を授業で教えられているということを伺ったのですけれども、どんな形で海老名の歴史をお伝えされているのか、お伺いしたいと思います。

○議長(藤澤菊枝 議員) 教育部参事。

◎教育部参事(鷲野昭久) 学習指導要領には、その児童生徒が住んでいる地域の歴史について必ず学びなさいということはないのですけれども、小学校3年生では、昔の暮らしについて必ず学ぶことになっております。昔の道具とか、文化財、または年中行事等については必ず学習すると。そういうことで、海老名では温故館がございますので、温故館で昔の道具を見に行って勉強したり、また、少し離れている学校につきましては、温故館から学校のほうに出向いて、昔の道具等を持って説明するというような学習を行っております。また、6年生とか中学生では、歴史を当然勉強いたしますので、地域にあります遺跡や名所、旧跡等については、扱いながら学習を進めているというような現状がございます。

○議長(藤澤菊枝 議員) 久保田英賢議員。

◆(久保田英賢 議員) これも先ほどお話ししたように、海老名ってどんなまちと子どもたちが聞かれたときに、うちのまちって歴史がすごいんだぜということを伝えられる部分は、まず学校でそういうきっかけをつくってもらえると、まさに平安の時代、鎌倉の前の時代に相模の国の国府があって、国の中心にいたまちが自分たちのまちだなんて子どもたちが聞けば、俺のまち、本当にすごいんだというふうになると思います。偉人ではないですけれども、1人ご紹介をさせていただきますと、ご存じだと思いますが、ボーイズ・ビー・アンビシャス、少年よ、大志を抱けという、クラーク博士の言葉を翻訳した大島正健さんという方が中新田にお住まいだったと。まさに、少年よ、大志を抱けというのは、世界の言葉であるし、全国誰もが学ぶ言葉、その翻訳をした人が海老名の人だったなんていうことも、子どもたちが知れば、すごいなという話にもなると思います。ぜひそんなことも伝えていっていただきたいと思います。
 今、海老名のにぎわい振興基本構想の案の中にも、海老名の歴史とか、文化財の活用に関して触れられていました。この構想のアンケートの中を見ますと、知人、友人に来訪の折、案内したい場所となると、市の職員は圧倒的に史跡関係、市民、モニターは、どちらかというと、駅周辺の商業施設ということが多いのですが、役所の皆さんが海老名の大事なものは文化だというふうに思っていられるものなのですけれども、具体的に今後にぎわい振興基本構想で海老名の歴史とか、文化とかというものにどういうふうに活用されていこうと考えられているのか、お伺いしたいと思います。

○議長(藤澤菊枝 議員) 経済環境部長。

◎経済環境部長(神部孝志) 商工課では、にぎわい振興基本構想策定に今取り組んでいるところでございますけれども、その基本理念で既存の資源を総合的に活用することで魅力を倍増させ、交流人口の増大を図り、これによって市内全体が経済的に潤い、持続的に発展していくこととしております。既存の地域資源の1つとして、歴史的な事実や伝説を結びつけて物語性を持たせることによって付加価値をつけて、回遊コースを設定することなども考えております。この回遊コースを来街者にPRする手段といたしまして、利便性の高いスマートフォンアプリなどが開発されておりますので、それらを活用することを検討しております。また、にぎわいつくりの目的としまして、海老名市の魅力や事柄、イメージを市民レベルで発信できるように、市民が地域資源を理解することも必要であるというふうに考えております。そのためには、例えば市民向けの市内ガイドパンフレットを作成することや、市内名所巡りウオーキングなどを開催することが考えられます。そのほかの具体的な施策については、これから基本構想をもとに、より実効性の高い計画をつくりまして、にぎわい創出に向けて進めていきたいと考えております。

○議長(藤澤菊枝 議員) 久保田英賢議員。

◆(久保田英賢 議員) ありがとうございました。私は文化財の活用を、もちろん史跡としての活用とかということもそうなのですけれども、このことで一番言いたかったことは、これだけ歴史が深いまちという中で、海老名ってどんなまちと聞かれたときに、サービスエリアがあるまち、もしくは電車が3線通っていて便利なまち、えび~にゃがちょっと有名なまち、それを全く否定する話ではないのですけれども、海老名というまちは、縄文より前の旧石器時代からそこに人が住んでいて、そして、史跡が3つもある、本当に歴史が深いまちで、先ほども言いましたけれども、相模の国の中心であったのがここだったのだということを市民の人が言えることはすごい。それが市民の人がアイデンティティーに感じることが非常に大事なことだと思いますので、ぜひその点に関して一生懸命取り組んでいっていただきたいと思います。