平成23年12月16日【高齢者等への外出支援】

2011-12-16

 平成23年度12月 第4回定例会一般質問(12月16日)
【高齢者等への外出支援】

4番目は「高齢者等への外出支援」についてです。
 高齢化社会を迎え、高齢者の外出を促進することは、高齢者本人のみならず、社会や地域にもさまざまな効用をもたらすものと考えます。高齢者が積極的に外出をし、人と接し、かかわることによって、ご本人においては、身体の面、精神の面でもよい影響がもたらされ、その結果、社会的にも介護費や医療費などのコストの削減、さらには、地域活性化や消費拡大などの効果を与えることも期待できるのではないでしょうか。このように、高齢者が外出する効用は社会的にも認められるものと考えますが、加齢とともにみずから自動車を運転する機会は少なくなり、運転をやめる人もふえ、必然的に外出の機会も少なくなると思います。さらに、体力の衰えとともに、今まで近くの駅やバス停まで難なく歩くことができた方々が、急な坂道を越えて駅やバス停へ行くことが大変となり、外出するのがおっくうになった、行きはよいけれども、買い物の帰りの荷物が大変だなどの声を多く聞くようになりました。そこで、海老名市は、他市に先立ち、高齢者や障がい者などの社会参加促進を図るための外出支援策として、海老名市社会福祉協議会が行う公共施設などを巡回するぬくもり号の運行事業に対して支援を行っていると思います。
 ここで、質問させていただきます。このぬくもり号の事業の利用状況などを含めた現状と、今後高齢化社会が進む中、高齢者などの外出の機会をふやし、生きがいとやりがいを感じていただけるよう、社会参加を促進するためにこの事業をどのように充実されていかれるのか、お伺いをいたします。

◎市長(内野優)
4番目の「高齢者等への外出支援」についてでございます。
 高齢化社会が進む中、高齢者の方が社会参加をするための支援は、行政としての重要な課題であると認識しております。市といたしましては、交通不便地域を解消するため、公共交通機関を補完する事業としてコミュニティバスを運行しているところでございます。また、市社会福祉協議会では、通院や買い物、余暇活動への参加などの足を確保することを目的として公共施設等巡回福祉車両、いわゆるぬくもり号を自主事業として運行しております。このぬくもり号は、高齢者や障がい者の方々が自宅に閉じこもりがちにならないようにするための外出支援策であり、市ではこの事業に対して助成を行っております。このような中、9月から10月にかけて実施した市長タウンミーティングでも、ぬくもり号の充実については多くのご意見やご要望をいただいたところでございます。これを受け、市社会福祉協議会では、来年度、ぬくもり号を現在の2台体制から増車することなど、事業の充実を現在検討していると聞いております。市といたしましても、新たな運行ルートの開設や増便などについて運行主体である市社会福祉協議会と協議するとともに、積極的な支援を行い、高齢者等への外出支援の充実を図ってまいります。

◎保健福祉部次長(井上重男)
 4番目の「高齢者等への外出支援」についてでございます。
 市内におけます外出支援事業といたしましては、福祉有償運送とぬくもり号などがございます。福祉有償運送は、市社会福祉協議会とNPO法人ワーカーズ・コレクティブどりーむの2団体が実施をしております。これは、公共交通機関を1人で利用することが困難な高齢者や障がい者などを対象としたドア・ツー・ドアで送迎を行う会員制の事業でございます。これに対して、ぬくもり号は、停留所を設定し市内を巡回するという、外出支援事業でございます。ぬくもり号は市社会福祉協議会の自主事業であり、高齢者や障がい者とその介護者等を対象に、定員7名のワゴン型車両1台で、平成21年7月から試験運行を開始いたしました。翌年の22年7月からは、定員9名の車両を1台ふやし、2台体制による本格運行を実施しております。運行は、休日、祝日及び年末年始を除く、月曜日から土曜日の午前9時から午後5時までで、下今泉・河原口ルートと門沢橋・中野・社家ルートの2ルートにおける自治会館や病院、駅などを1日4便で巡回しております。これら運行ルートや停留所などの設定に当たりましては、市社会福祉協議会により、地域の自治会などとの協議の上、決定しております。
 利用状況につきましては、平成21年度は7月から翌年3月までで、運行日数218日、利用者2296人、22年度の7月からは2台体制となり、運行日数294日、利用者7570人となっております。23年度につきましては、11月末現在、運行日数199日、利用者7343人で、その内訳は、高齢者が約9割、障がい者が残りの1割で、高齢の方々に多く利用していただいております。しかしながら、ぬくもり号は利用料金が無料であるため、増車により事業を拡大していくことは、バスやタクシーなど民間交通事業者への影響が懸念されるところでございます。
 いずれにいたしましても、新たな運行ルートの開設や増便、停留所の追加などにつきましては、市内各地域での交通事情や高齢化状況、地形なども勘案しながら、事業主体であります市社会福祉協議会と協議をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

4番目、「高齢者等への外出支援」についての件でございます。
 ぬくもり号のお話をいただきました。また、新たなるルート等の検討もいただいているということもお聞きをしました。現在北部の地域では、ぬくもり号のルートはございません。今、門沢橋・中野・社家ルート、下今泉・河原口ルートが高齢者や障がい者の足として運行されております。高齢化が進んでいる上今泉の地域、特に四丁目、五丁目、六丁目では75歳以上の人口が10パーセントを超えております。そして、皆様もご存じのとおり、上今泉の地域は、やはり山坂がきつく、30年、40年前に購入をされた方々は、まさにそのときはそんなことは考えてもみなかったけれども、今考えると、買い物に行くのもとてもおっくうであるという声も先ほどのお話のとおりあります。ぜひその北部ルートに関してご検討をいただきたいと思いますが、この点に関しまして、市長、どのようなお考えがありますか、お聞かせください。

◎市長(内野優) 上今泉六丁目あるいは五丁目については、昔は、若いころはああいった高台は本当によかったのですけれども、当然高齢者になるときついという話がありました。しかしながら、あの地域はコミュニティバスも走っております。コミュニティバスが走るということは、私ども公費負担も入っております。そういった面ではコミュニティバスは本格運行をしていますので、今、担当に路線を検証するよう指示しています。いろいろな検証をし、まず行政の一番悪いことは、一定のルートをやると、そのまま終わってしまいます。多くのお客に乗っていただくというPR、あるいは試行錯誤の方法がやっぱり必要ではないかなと思っています。これは南部ルートも含めてそうでありますけれども、そういった面で今コミュニティバスの運行について検証をし、そういった面で変更ができる場合は問題ありません。変更ができない場合は当然西部側にぬくもり号が走っているわけでありますから、東部等の問題も必然として出てきます。これについては、社会福祉協議会と十分協議をさせていただきたいと思っています。
 以上でございます。

◆(久保田英賢 議員) ありがとうございました。上今泉の地域は北の果てなんていうふうにも地元の人たちは言っておりまして、何とかこの地域を、高齢者がふえている中で社会進出、また、社会参加をしていけるような状態に持っていっていただければと思いますので、重ねてお願いを申し上げたいと思います。